2007年3月26日月曜日

自治会役員の任期満了

昨日は地元自治会の新旧役員が近所の自治会館に集まって、それぞれに引継ぎをした。

昨年の今頃、前任者から引き継いだ自治会の仕事も今から振り返るとあっという間の1年だった。

新旧の自治会長、副自治会長、大組長、各専門部の部長が集まって、それぞれ引継ぎをした。

一通り引継ぎが終わって、雑談になったとき、自治会長が後任の自治会長に引き継ぐ物の中に直径30センチぐらいの鉦(カネ)があって、それが話題になった。ひもがついていて、片手にカネを持ち、木槌で打つ形のもの。最近は葬式は業者に任せるが、ちょっと前までは隣組が主になって運営したときには使用したらしい。

裏側に元禄10年(1698年)とある。これにはちょっと驚きである。

このあたりは東海道沿いの古い町なので、歴史があることは分かっているが、それにしても自治会の引継ぎ物件でそんなに古いものがあるのには皆一応に驚いた。

主に葬式で使われた物だろうというのが、大方の意見だが、最近は殆どの家が○○葬祭という会社に依頼するので、そのカネの出番がなくなっている。

元禄時代に隣組があったかどうかは不明だが、それに近い組織があったことは想像できる。貧しかった江戸時代、一住民では日常の生活でさえ助け合わなければ生きていけなかっただろうし、特に冠婚葬祭のようなことはとても運営はできなかったことが想像できるからである。

このカネの存在はこの地域での300年の人の営みを証明できるが、実際はもっともっと永い期間の人の歴史があることから考えると300年もほんの一瞬に過ぎないのだろう。

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