2007年4月29日日曜日

「なぜマルチカロチンがガンを抑制するのか」要約

4月26日に購入したを読んでみたので、以下にごく簡単に要約を紹介したい。

スペースの関係でここではごく簡単にしか紹介できない。それぞれ知りたいことが違うと思われるので詳しく知りたい方は本をお読みいただきたい。

135頁の小冊子なので、割合早く読むことができた。医学書にありがちな難しい専門用語や難解な言い回しはなく、非常に分かりやすく解説されているので、早く理解することができた。


書籍名:「なぜマルチカロチンがガンを抑制するのか」

著者:京都府立医科大学分子生化学教授・西野輔翼氏とメリーランド大学・元米国農務省・理学博士のフレデリック・カチック氏の共著

出版社:メタモル出版

価格:1,260円

【以下その要約】

第1章 緑黄色野菜・果物はカロチノイドの宝庫

 緑黄色野菜や果物がガンや心血管疾患などのリスクを下げる。

第2章 マルチカロチンとは何か

 人間の身体の中の血液には18種類(天然に存在するものは600種類以上が発見されている)のカルチノイドが存在するが、天然源のもので商業的に入手できる5種のカロチノイド(ルテイン、ゼアキサンチン、リコピン、α-カロチン、β-カロチン)をバランスよくミックスして製造したものをマルチカロチンと呼ぶ。

第3章 マルチカロチンで予防できる病気

 心臓病、眼病、ガンの予防・抑制効果

第4章 カロチノイドによるガンの予防 α-カロチン(肺、皮膚がん)、β-カロチン(すい臓がん)ルテイン(大腸がん)、ゼアキサンチン(皮膚がん)、リコピン(肝臓、前立腺、乳腺、膀胱がん)、

がん予防には1次予防(ガンにならないようにする)と2次予防(すでにできたガンによって死なないようにする)があるが、マルチカロチンはそのどちらにも効果をあらわす。単独のカルチノイドによる臨床実験は欧米で相当以前からいくつも行われているが、多くのカロチノイドはがん予防及び抑制に効果的であったが、その中で1980年代に何万人もが参加したフィンランド・アメリカの臨床試験ではβーカロチンの投与によって肺がんの発生率が上昇するという結果が1例だけ出て、その後のマルチノイドの研究全体に水を差す結果となった。

このように1種類のカルチノイドのみを過剰摂取する(喫煙者に限る)ことは危険性を伴うことがあるかもしれない。しかし、全身の各臓器の発ガンを予防する目的でマルチカロチンという数種のカルチノイドをバランスよくサプリメントとして摂取するのであれば、賢い利用法であり、安全性が高くなるというメリットがあると考えられる。

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