2007年5月31日木曜日

【抗がん剤治療 入院第21日】

抗がん剤点滴後17日目・・本日退院日

本日の退院については主治医のY先生と若先生のI先生とでは意見が若干違うようだった。昨日の夕方の回診の際、Y先生は今日の朝の採血の数字にもよるが、今の肝臓数値の落ち方では次の抗がん剤の第2クールがだいぶ遅れるので、退院を来週初めまで延ばして、注射で落とす方が良いかもしれないという話だった。一方I先生の方は昨日のブログにも書いたとおり、無理して注射で数値を落とすより、今のまま薬で落とす方が良い。主治医のY先生は学会参加のため、本日より1週間ほどアメリカへ出張。そのせいかどうかは不明だがI先生の意見が通り本日退院となった。昨日ブログを書いた後にY先生の話があったので、4度目の退院延期か?と少々落ち込んでいたが、結果を聞いて安心した。

本日でちょうど21日間の入院、予定より1週間延びたことになる。

総括すると第1クールの最大の問題点は白血球が予想以上に下がったことだった。そして肝臓の数値の上昇は予想外だった。やはり肥満からくる脂肪肝のせいか(自分だけの判断)?第2クールでは抗がん剤の量をやや減らすという対策を取るようだ。

その他の副作用・・脱毛は予定通り(ここ3日でほぼ70%抜けたので帽子着用)。吐き気、筋肉痛などは全くなかった。
がんに対する効果のほどは第2クール後のCTで確認する。第2クールの入院予約(6月12日以降)を帰りに行った。ほぼ半月後にまたここへ戻ってくる。但し、第2クール以降は今回より入院日数は少なくなる見込み。

退院は娘が私の車を運転して病院まで来て、そしてそのまま娘を三島駅まで送り届け、そのまま久しぶりに車の運転をして自宅へ戻った。

3週間の病院生活ではフロア内を歩くようにしたが、上下はエレベーターを使用したので、階段を全く使わなかった。そのせいか、我が家の1階から2階への階段を昇るのに膝がガクガクした。使わない筋肉はすぐ衰えることを実感した。

2007年5月30日水曜日

【抗がん剤治療 入院第20日】

抗がん剤点滴後16日目
今日は朝いちばんに採血。そして9:30頃I先生が血液検査の結果を持って病室に見えた。白血球は4,790、これは自分の本来の値。肝臓の数値(GPT、GOT、γ-GTP等)は許容値よりはまだ高いが、一昨日の値よりは下がっている。今は注射はやめて、飲み薬を1日3回飲んでいて、その効果が出ているようだ。飲み薬は自宅でもできるので明日の朝の採血の結果で下がる傾向であれば退院する。
今日午後14:30レントゲン撮影。

副作用は昨日と変わらない。だるさも若干残っているがほぼ正常状態に近づいている。

明日退院なら、退院時に6月12日以降に第2クールの入院予約をする。中間での通院診察は行わない。

第2クールの治療方針は第1クールで白血球減少と肝臓数値の上昇が強く出たので、抗がん剤の量を若干少なめ(75%)にする考えのようだ。

2007年5月29日火曜日

【抗がん剤治療 入院第19日】

抗がん剤点滴後15日目

今日は治療としては特に何もない。明日、採血とレントゲン撮影が予定されているが今日は治療の谷間のような日だ。
副作用は昨日と変わらない。だるさも若干残っているが大分正常状態に近づいている。暇そうにしている私をみて、若先生が外泊してもいいですよと言ってくれたが、家に帰っても病室と同じように過ごすだけ、後2~3日で帰れるのでガマンすることにした。

このように入院が予想より長引くと、費用的な問題が気になるところだが、私の場合は家内がガン保険に入ってくれていたお陰で費用の問題を気にする必要がないので助かる。40代の頃はまさか自分が病気にかかるとは思わないので、よく家内とお小遣いアップの言い争いをしたものだ。私は保険のことを話題に出した。「将来の保険より今の亭主の待遇改善をせよ」などと無茶を言ったことを覚えている。経済を任せていたのでいつも私が折れていたが、今となっては完全に家内の判断の勝利となって、全く家内には頭が上がらない。

ガン保険はサラリーマン現役時代、40代で1口、さらに50代で追加の1口入ってくれていた。61歳でがん告知されたので、早く入った方は20年近く掛金を払い込んだが、最初の入院の時に治療費をすべて支払って、それまで支払った2口分の掛金をすべて差し引いても尚且つかなりのおつりが手元に残った。通院には限度があって、イレッサ服用の時の費用は保険は下りなかったが、トータルではまだプラスである。今の入院も入院給付金が2口だと差額ベッド代より多いので、個室に入って何日差額ベッド代があっても持ち出しになることはない。

ガンは高齢になってかかる病気、殆どの方は新たな収入がない状態のことが多いので、ガン保険で「後顧の憂い」がない状態にしておくということはこれからは必須条件のようだ。
何しろ今や二人に一人がガンになる時代、自分の子供達や周囲の人と話す時はいつもガン保険には必ず入るように薦めている。

なお、退院後はこれから抗がん剤治療をする人のために、かかった費用を(tamyのつぶやき)「がん治療の医療費」に追加掲載する予定。

2007年5月28日月曜日

【抗がん剤治療 入院第18日】

抗がん剤点滴後14日目

朝6:00起床と同時に看護士さんが採血に来た。退院は今まで何度も期待を裏切られたので、今はあまり期待をしないで「ケ・セラ・セラ」という気持になっている。
今日の副作用・・だるさは今までより軽くなっている。指先は相変わらず親指、人差し指の先端に軽い痺れを感じる程度。副作用の脱毛がどうも昨夜から始まったようだ。ブラシをかけると、抜け毛が今までの何倍というびっくりするような量。「来るものがきたか?」という感じだ。

9:00主治医のY先生が血液検査の結果を持って病室に見えた。白血球は8,040で異常なし。ただ、肝臓の数値(GPT、GOT、γ-GTP等)が毎日注射をしているのに、なかなか下がらない。肝臓の数値が下がらないと、次のステップへ進めないので、今週の木曜日ぐらいまで退院を延期して、肝臓の数値改善に取り組むことになった。肝臓数値改善の注射を継続し、同じ目的の錠剤を1日3回飲むことになった。

一般的な副作用の説明文書を見直してみると、その中に肝臓の数値が上がるということは書かれいない。これは私だけの特異な例なのかもしれない。イレッサの時も途中で今回と同じように肝臓の数値が上昇して、イレッサの服用を毎日服用から隔日服用に変えたことがあった。

日頃肝臓に関する疾病の経験はあまりないのだが、私の肝臓は薬物に過敏なのかもしれない。

2007年5月27日日曜日

【抗がん剤治療 入院第17日】

抗がん剤点滴後13日目

今日は入院して3回目の日曜日。
今日の体調は昨日よりはややだるさも減って、上向きのように感じる。
今回の入院を通じて救いだったのは、食欲がなくならなかったこと。今まですべての日の食事をすべて完食している。途中空腹感を感じない時期があったが、今は入院前より強い空腹感を感じる。特に心配した吐き気を感じなかったことは助かった。

これは予防薬の進歩だと思う。これから2~4クール目もこうだといいが。今日は肝臓の数値を改善する注射を1回打った。

17日間の入院を通じて、抗がん剤の点滴が1日だけ、後は殆ど歩くこともしないのに、食事だけをきちんと3食たいらげているわけだから、普通は太ってよさそうなものだが、体重は入院時に比べて2キロ減っている。これは食事のカロリー計算ができているせいだろうか?

ここ2~3日は食事から3時間ぐらいたつと若いときのような強い空腹感を感じる。これは身体が体重を元へ戻そうとして、空腹感という信号を送っているように思える。

今いちばん頭に浮かぶことは退院した日(午前中退院)の昼食を何を食べようかということ。冷し中華?中華料理?寿司?ラーメン?てんぷら?とんかつ?・・・まるで子供のようだと笑いながらも、結局は自分で選べない病院食以外なら何でもいいやというところに収まる。

2007年5月26日土曜日

【抗がん剤治療 入院第16日】

抗がん剤点滴後12日目

今日は朝一番に採血。
結果が待ち遠しい。白血球の増強注射を4回も打っているんだから、改善して欲しい。副作用は昨日と変わらない。指先の痺れと全身のだるさ。
松坂でも見ながら、のんびりと待とうと思ったら、テキサス州アーリントンは雨、試合開始が延びている。日本にいながらテキサスの天気を気にすることがあるなんて、想像したこともなかった。

10:00頃、若先生が血液検査の結果を持って見えた。白血球11,310、間違いかと持って思わず見直した。前回の10倍になっている。白血球の方はさらに抗がん剤の副作用があっても、おつりがくる位に十分上がった。無理して上げているので、上がり過ぎの弊害はないのかとやや心配もあるが、まずは一件落着。

ただ、肝臓の諸数値は前回より若干よくなったが、まだまだ高い。肝臓は平常は許容範囲内で異常はないので明らかに抗がん剤の副作用。炎症反応も高く熱が出やすい状況だが、幸い熱は今のことろ異常なし。
今日明日、肝臓数値を改善する薬を継続する。

月曜日にもう一度採血して結果を見て、月曜日か火曜日に退院することになりそうだ。

2007年5月25日金曜日

【抗がん剤治療 入院第15日】

抗がん剤点滴後11日目

今日は朝からずーっと雨だ。富士山も全く見えない。
昨日から個室へ移り、感染予防のためできるだけ部屋に籠っている。部屋の外へ出るときはマスク着用、戻ったら手洗い、うがいを励行している。

副作用対策は白血球増強の注射が1日2回、肝臓数値改善のための注射を1回行った。
その他症状として表れている副作用は全くずーっとわらない。指先の微かなしびれ、全身のだるさだけである。皮膚炎症は現在は殆ど治った。食欲はあり、病院食は毎回完食。食事を片付けに行くと、よく全く手を付けずに、そのまま片付ける人もいる。吐き気があったら食べられないだろう。その点、入院以後その苦労はしていないのは幸運だった。

個室に移っても、孤独と退屈に耐える対策は十分準備してきたので、困ることはない。
今回はノートパソコンを持ち込んでいるので、ついでにUSBワンセグチューナーというおもちゃのような器具を衝動買いで買ってみた。携帯で見るワンセグをパソコンに応用したものだ。小さな器具をパソコンのUSBに差し込めばパソコン画面で地デジ放送が見えるというもの。

価格..comで人気の高かったBUFFALO社製のものをネットで買った。ビル内や電波が弱ければ受信しないことが分かっているので、あまり期待はしていなかったが、個室に入ったので窓ガラスに吸盤式のアンテナをつけてみたら、時々消えたりすることはあるが、それなりに見ることができる。北向きの部屋なので、電波の条件は悪い。見えたり、消えたりする。静岡は地デジ放送が6つあるが、すべて無条件というわけにはいかない。南向きの部屋ならもっと見えるかもしれない。

アナログのように薄く映ったり、乱れて映ったりということはない。デジタルなので、出るか、出ないかはっきりしている。見る画面の大きさは自由に変えられるが、パソコン画面の4分の1ぐらいが一番見やすい?

2007年5月24日木曜日

【抗がん剤治療 入院第14日】

抗がん剤点滴後10日目

退院延期。朝6:00採血。
採血の結果で白血球の値がある程度戻れば、本日退院して自宅療養ということになる予定だったが、採血の結果は白血球が1100と前回に比べて上がるどころかさらに下がってしまった。同時に肝臓数値GOT、GPTともに上昇。手当てをしなければならなくなり、退院を延期することになった。
処置は白血球増強の注射を1日2回に増やす。肝臓の数値を抑えれる注射を毎日1回する。土曜日に採血をみて次の行動を決める。従って退院は週明け以降に延びた。

残念、でもやむをえない。抗がん剤の副作用に対して、対症療法的に次々と薬品を体内に注入する。体が益々傷ついていくような気がするが、やりかけた以上は突っ走るしかない。早く安定した状態に戻したい。

とにかく、病院にいる間は菌の感染に注意しなければならない。朝、看護士さんにお願いして、個室の空きがあったら変えてもらえないかとお願いする。1時間ほどしたら早速の返事があって、今日個室に入室予定の患者さんは二人部屋を希望しているという。ぴったり要望が合って、すぐ部屋の引越しをした。

隣のベッドのKさんともお別れだ(といっても隣室)。こんな状態の人が隣にいると何かと気を遣わせるので、非常にタイミングのよい部屋替えだった。

まあ、家にいても治療のため家にじっとしていなければならないので、病院にいても同じことだ・・と自分に言い聞かせる。

2007年5月23日水曜日

【抗がん剤治療 入院第13日】

抗がん剤点滴後9日目

今日は点滴後9日目。昨日現われた服作用の白血球減少。表面上の症状としては何も変化はない。指先のしびれ、全身のだるさは昨日までと同じ程度。

だるいといっても横になりたいという程ひどくはない。昼間はできるだけ横にならずにいる。というのは夜は長いので眠れないと困るということがある。
12:00 白血球の増強注射
14:30 皮膚科検診(外来)皮膚の炎症は薬で随分良くなった。

明日の朝、採血をして白血球の状況で退院を決める。

今日は白血球が低下しているので、菌の感染予防をうるさく言われている。そう言う目で見ると、病院は全く安全ではない。
それにしても病室への第3者の出入りは実に多い。医師や看護士は別としても、食事を運ぶ人、掃除に来る人、ベッドメーキングの人、それに付き添い、見舞い客が入れ替わり立ち代り出入りする。今日も毎日来る3人一組の掃除のおばさんの中に、咳をしている人がいて気になった。周辺の患者は抗がん剤の治療の人が多いので、長期の人もいるが、3日ぐらいの短期入院の人もいる。昨日などは隣と前の病室で4人も入れ替わった。
入院患者に付いてくる人が実に賑やかだ。お年寄りから小さな子供まで一族郎党が来たんじゃないかと思う人もいる。

こうしてみると、感染予防の点では自宅の方が安全だ。
でも、自宅では緊急時の対応が取れない。明日の医師の指示に従うことにしよう。

2007年5月22日火曜日

【抗がん剤治療 入院第12日】

抗がん剤点滴後8日目

今日は点滴後7日目だが、明日の退院に備えて朝一番で採血、レントゲン撮影を行った。副作用といっても指先の軽い痺れと倦怠感のみなので、明日の退院は問題ないと思っていたが、11時頃、若先生が血液検査の結果を持って病室に現われた。

白血球減少。通常でも4,300位で低いのに、今朝の採血では1,380に下がっている(同時に好中球も下がった)。副作用の出方の日数からみて、これからまだ下がる危険性がある。抗がん剤の副作用で下がっているのでいずれは必ず元に戻るが、その間の感染を注意しなければならない。

対策として明日の退院を1日延ばして今日、明日と白血球を増強する注射を打つ。あさっての採血の様子を見て退院をする・・・ということになった。

午後は看護士さんがその白血球増強の注射をし、病室から出るときのマスク、1日何回かのうがい薬「イソジン」支給、手洗いの注意をされた。

好事魔多し、なかなか都合良くは進行しない。

2007年5月21日月曜日

【抗がん剤治療 入院第11日】

抗がん剤点滴後7日目。

副作用の出方は昨日と変わらず。同室や隣室の患者さんと話すと皆さんに「副作用軽くて良かったですね」といわれる。
それでも本人は良かったとは思えない。副作用の中にはこれから出る予定のものもあるし、抗がん剤点滴は1回ではないので、2回目、3回目に強く出ることも考えられる。

病室を出て、廊下の突き当たり(数メートル先)には全面ガラス張りのロビーがあり、外に向けて椅子が3脚置いてある。
朝回診や朝食が一段落すると、そこに座って外を眺めたり、患者さん方と会話をする。

3、4年前入院した時よりこの病院内にも建物が増えている。陽子線治療の建物や研究所棟が増えて、益々充実しているようだ。
山の上なので緑も多いが、最近はこの病院の周辺に工場や建物も増えている。
風景は変わっても、一番の主役は正面に見える富士山。毎朝最初に目が行くのはこの富士山の表情。今日は朝いちばんではくっきり見えたのに、残念なことに今は雲に隠れてしまった。

2007年5月20日日曜日

【抗がん剤治療 入院第10日】

抗がん剤点滴後6日目
点滴後6日目になる。両手の親指の先端に感ずる軽い痺れは昨日と変わらない。程度は軽く特に不自由は感じない。
皮膚の炎症も薬の効果か軽くなっている。便秘は「ピンクの薬」の下剤を飲んでから、昨夜と今朝の2回に亘ってめでたく開通した。
今日も食事は完食できた。今朝の体重は入院時から2キロ減った。倦怠感、だるさは点滴後相変わらず続いている。

今日の日曜日も院内は休日モード。
ワイフが運転ができないので、次女が私の退院の手伝いを兼ねて何日間か里帰りしてくれている。次女のご主人にもしばらくは不自由をかけるが、その暖かい協力には心から感謝している。
昨日の午後は前日に続いて週末帰省した長女も加わって、応接室の個室で随分長時間団欒の時を過ごした。いつものように孫が主役となる。孫の笑顔にはいつもいつも癒される。
今日も夕方には長女が東京に帰る途中で同じメンバーで寄るようだ。

2007年5月19日土曜日

【抗がん剤治療 入院第9日】

抗がん剤点滴後5日目

点滴後5日目になる。今朝は両手の親指の先端に軽い痺れを感じる。これが事前の説明で4日目から出るといいう手足の痺れだろうか?意識しなければ気が付かない程度の軽いものなので特に不自由は感じない。

昨日の皮膚は薬をつけてやや軽くなっている。副作用では説明はなかったが、看護士さんの話で便秘になりやすいということも聞いていた。この3日間出ないので便秘気味になっているようだ。今朝は「ピンクの薬コーラック」をもらった。

今日は入院後2周目の土曜日。土日の院内は平日とは違う雰囲気になる。まず、一般診察がお休みなので院内が休日ムードが漂う。医師の先生方もお休みで、当直の看護士さんだけになる。
代って、お見舞い客が何倍にも増える。ロビーも病室も賑やかな会話や笑い声で溢れる。私のところもワイフは毎日通ってくれているが、昨夜は東京にいる長女、横浜の次女は孫を連れて来てくれた。久しぶりに病室での家族水いらずの団欒、懐かしい空気が流れた。

2007年5月18日金曜日

【抗がん剤治療 入院第8日】

抗がん剤点滴後4日目

昨夜はそれなりに眠れたが、周囲の物音に時々目覚めるので眠りは浅い。どうも頭が冴えない。

点滴後4日目になるが、説明された副作用らしきものはまだはっきりは出てこない。ももの裏側に張りのような感覚があるが、これが筋肉痛の前兆か?食欲はあまりないが、食事は残さず食べられている。

入院後、足や背中の皮膚の所々に炎症が出てヒリヒリする。点滴前からだから副作用ではなさそう。センター内の皮膚科の先生に診てもらい、薬をもらう。

上記のように大きな変化はないが、全体に倦怠感があってだるい。やはり、健康なときとは違って病人になりつつある感じがある。

今日先生が見えて退院予定を話した。通常1クールの初回の入院は点滴1週後に当たる日の血液検査の結果を診て、大体その日が退院日となる。従って、その日は火曜日だが、私の場合はたまたま来週水曜日皮膚科の検診予約を取ってあったので、水曜日を退院日とする。

2007年5月17日木曜日

【抗がん剤治療 入院第7日】

抗がん剤点滴後3日目
病院の起床は6時、消灯10時。
家庭ではいつも起床は8時、就寝12時なので時間帯がずれている。それでも入院して3日間は消灯10時でもすぐ寝付いて、朝までほぼ寝ることができた。1日中病院内をブラブラしているせいか、この3日間はどうも眠りが浅い。夜は寝つきが悪く、朝は5時ぐらいから周囲の物音で目覚める。従って、寝不足気味で頭がぼーとしている。

点滴3日目の今日も心配している副作用は何も現れない。

そこで、余裕があるのでいつもの【つぶやき】
あのキミマロも盗作したという「第一生命サラリーマン川柳コンクール」14日に結果が発表になった。今年は第20回を迎えるそうだが、相変わらずの傑作ぞろいで笑わされる。
今年の1位は「脳年令 年金すでに もらえます
任天堂の携帯ゲームソフト「脳トレ」をテーマにした作品。夫婦で、親子で、職場の仲間で「脳トレを中心にして、結果にショックを受けながらも大声を出して楽しむ姿が目に浮かぶ。ちなみに小心者の私は「脳トレ」をまだ試していない。

下位のほうにも傑作はたくさんある。
ちょっと前だが、偶然見つけた下位の傑作。
11位 ダイエット 減らない体重 増える器具  旅太郎
17位 喫煙家 はいた煙も 吸ってくれ      嫌煙の中
23位 同窓会 恩師と思えば 同級生      厄男歌麿
http://event.dai-ichi-life.co.jp/senryu/200705_best10.html
http://www.dai-ichi-life.co.jp/senryu/rank_12.htm

2007年5月16日水曜日

【抗がん剤治療 入院第6日】

抗がん剤点滴後2日目
1クール(4週間)のメインイベント点滴は昨日無事に終了した。さあ、これからは副作用との戦いだ。点滴2日目となる今日は出るかもしれないアレルギー症状、静脈炎、吐き気等は今のところ見られない。

副作用中いちばんの要注意は→白血球減少・血小板減少・・命にかかわる最も重要な副作用なので要注意。
いちばんいやな副作用その①→吐き気。吐き気対策は日進月歩で進んでいるようだ。点滴時に吐き気対策で2種の点滴をするし、その後にも点滴、座薬、内服などが種々用意されているようだ。そういえば、同室や周辺の部屋の人もムカムカ感を訴える人はいるが、必要に応じて薬を要求するせいか、あまりひどく嘔吐をしている人は見かけない。
いちばんいやな副作用その②→脱毛。高齢者の私でさえ気が重い。社会人OBの私でさえそうなのだから、女性や現役の人にはつらいだろう。個人差はあるが、覚悟はしなければ。この医学的対策はあまりないようだ。
こうしてみると、今さらながら抗がん剤治療は受けたくない最悪の治療だ。その副作用を見ると、抗がん剤はいかに毒なのかが分かる。がん細胞も自分の身のうち、これをやっつけるために正常細胞を道ずれにする。ここまで来た自分の不運を嘆くより、ここまでにしてしまった自分の責任を自覚をすることが必要だろう。そうしなければ戦う気力は生まれない。まだ、ガンになっていない人、かかっていても軽い人にはぜひここまでならないための「予防の重要性」を訴えたい。

〔参考〕
点滴実施の前日に説明のあった副作用の主なものは以下の通り。これはあくまでも一般的なもの。症状が重く出る人、軽く出る人、出ない人と個人差がある。
〔点滴日=1日目〕アレルギー症状(息苦しさ・胸の苦しさ・発疹など)
〔1~2日目〕 静脈炎(点滴箇所の炎症)
〔1~7日目〕 関節痛・筋肉痛
〔2~4日目〕 吐き気
〔4~14日目〕 手足のしびれ
〔6~20日目〕 白血球低下(出血傾向・38度以上の発熱・寒気・のどの痛みなど)
〔7~28日目〕 血小板減少(出血傾向・出血、あざ)
〔4~14日目〕 手足のしびれ
〔10日目~ 〕 脱毛(治療終了後半年程度で生えそろう)

2007年5月15日火曜日

【抗がん剤治療 入院第5日】

今日はいよいよ今回入院のメインイベント、抗がん剤の点滴だ。約5時間(結果的には6時間になった )の我慢タイム。

内服①レスタミン5錠服用。タキソールによるアレルギー症状を予防。

点滴①ザンタック注(胃酸の分泌を抑え、胃の症状を和らげる)+デカドロン注射液(アレルギーを抑え、吐き気を抑える(吐き気を抑える)約20分
点滴②カイトリル(吐き気を抑える)約20分
点滴③タキソール注(一般名:パクリタキセル)がん細胞の細胞分裂を阻害。約3時間
点滴④パラプラチン注(一般名:カルボプラチン)がん細胞の遺伝子と結合して、細胞増殖を抑える)。約1時間

●点滴に先立って、左胸に心電図を付ける(遠隔用)。
点滴の安全対策:看護士さんがバーコードリーダーを持ち、点滴のバードコードと患者の左腕にしているIDの両方を読み取る。本人の物でない点滴をしようとするとブザーがなって間違いを知らせてくれるそうだ。

点滴が長時間なので、針を刺す腕は利き腕の反対の腕が一般的。つまり私の場合は右利きなので、左に針を刺そうとした。ところが左腕は四苦八苦。静脈が表面に出ていないので、相当時間探したが見つからず1箇所無理して針を指したが、うまく静脈に当たらず結局抜いて(痛い)、右腕になった。右腕には可能な位置は何箇所かあるようだ。トイレに行くときや食事の時、利き腕を使えないで苦労をした。

●本日一番の主役の③タキソール注(一般名:パクリタキセル)にはアルコールが含まれる(ビール500ml相当分)。下戸の私はこれが一番心配。何しろビールは350mlカンで十分なのだ。それで真っ赤になる、それ以上飲むことはあるが、天井が回ったり、体調が悪いと吐いたりする。
心配の通り点滴が始まってすぐに顔がカーッと熱くなり、フラフラしてきた。血圧も上昇した(最初だけ、その後すぐ正常値に下がった。点滴中は血圧は頻繁に図る)。やがていつもお酒を飲んだ状態になった。この症状はお酒に弱い人や女性にはよく出るそうで、点滴をやめるほどの症状ではないらしい。

お酒の場合は飲み始めてしばらく後だが、点滴は血液に直接注入するので、点滴が始まってすぐその症状が出た。それでもしばらくするとその状態は安定し、顔は赤くなったが正に気分のよいほろ酔い機嫌になった。それが夕方まで続いた。食欲はあり、点滴中の昼食も、終了後の夕食も100%食べた。若い先生方や看護士さんに随分からかわれてしまった。点滴ではなく、今日は一杯飲みに行ったと思えば気は楽だ。

朝10:00開始の予定だったが、看護士さんの都合で11:00開始になった。タキソールで上記の問題が出たので、様子を見い見い途中まで点滴の速度を落としたので、5時間の予定が6時間になって、夕方5時に無事終了した。

まあ、一難去ったが、これからの副作用の出方と、2クール目後(順調に行けば2ヵ月後)に行うCTの結果がどう出るかがこれからの課題だ。

2007年5月14日月曜日

【抗がん剤治療 入院第4日】

昨日の日曜日とは打って変わって、今日は朝から戦闘モード。
いつも外来定期健診で診ていただいている主治医の先生が朝8時に入院後初めて朝の回診で見えた。
「○○さん、お酒は飲める?」と聞く。飲みに誘われたわけではない。明日予定の抗がん剤タキソールにはアルコールが含まれるという(ビール500mlと同じぐらいらしい)。「下戸」なので、心配・・・でも、アルコールに対してアレルギーを起さなければ良いという。

血液採取・・・白血球が4,300、いつもこのくらい低いのでこれも心配だが、許容範囲内という返答だった。

いろいろ心配だらけだが、やってみるしかない・・・と覚悟を決める。

午後は担当薬剤師の先生が資料を持って、説明に来てくれた。抗がん剤の説明(抗がん剤の特徴、副作用、注意事項等々の説明)。
同じ説明は担当医師、看護士に続いて3回目になる。慣れないカタカナの薬剤の名前やその働き、副作用への対応は3回目にしてようやく腑に落ちたような気がする。高齢者にとっては何度説明を受けてもやりすぎということはない。その点、この病院の対応は合格点を上げられる。

夜、9時に明日の準備として抗アレルギーのステロイドを注射すると言われた。

2007年5月13日日曜日

【抗がん剤治療 入院第3日】

今日はガン病棟も休日モード。
嵐の前の静けさ・・という感じで穏やかな1日が過ぎる。

医師の先生方もお休みのようで姿が見えない。当直の看護士さんが定例のチェックに訪れるのみ。

それにどの病室もお見舞い客で賑わっている。病室や、ロビーのあちこちでたくさんの集団ができている。それぞれにドラマがあるのだろう。

私のところも横浜の娘の家族が来てくれた。私の場合、治療が治療だし、入院が短期間なので、親戚にも誰にも知らせていない。

娘一家は来週の休日は多分副作用で苦しんでいる最中だろうということで、今日来てくれた。初孫も10ヶ月、見るたびに赤ちゃんからかわいい子供に変わる。孫の成長は掛値なしでかわいいもの、孫の顔を見せることで苦しい治療との戦いに勇気を与えようという娘の配慮かもしれない。

2007年5月12日土曜日

【抗がん剤治療 入院第2日】

今日から15日の点滴までは体温を計ったりすること以外はやることは何もない。パソコンを持ってきてよかった。それに読みたい本も、音楽も持ち込んでいるので、退屈することはなさそうだ。

この病院は病気が病気ということなのか大部屋というのがない。個室(差額ベッド代1日10,500円、31,500円の2種類がある)か、二人部屋(差額ベッド代はなし)のどちらかを選ぶ。

前2回の入院は個室を選んだ。個室はひとりなので、誰にも気を遣うことはなくて一見よさそうだが、話し相手がいないというのも孤独感で寂しくなる。二人部屋で楽しそうに話をしているのを見てうらやましく思ったものだ。人間って本当に贅沢なもの。そんな体験から今回は二人部屋とした。

同室のKさん、偶然同じ歳で、元サラリーマンだったので共通の話題があって話も合う。今日はゆっくりと会話をした。とても性格も良さそうな人でよかった。滅多にないことだろうが、同室の人がうるさい人だったり、怖い人だったりすると困るだろう。

Kさん、もう1ヶ月も入院しているという。肺のガンからリンパ転移をしているという。肺がんの種類等の詳細は会話の中に出なかったが、放射線治療と抗がん剤の組み合わせなので長期入院になっているようだ。抗がん剤も2クール目だという割には元気そうで、がん患者には見えない。

抗がん剤治療をして大分たつが、顔色もよく元気そうだ。「抗がん剤といっても、そんなに大変なことはないですよ」と言ってくれた。これからその治療を予定していて不安をもっている者にとっては、こういう言葉には勇気付けられる。

2007年5月11日金曜日

【抗がん剤治療 入院第1日】

本日入院日
●13:30 入院受付 種々書類提出。 手首に患者IDを印字されたリストバンドをされる。患者取り違えの対策か?医療ミスを防ぐためならばやむを得ない。
●14:30 入院中の治療方針説明 1コース3~4週間、1コース目は1週間入院して、副作用を確認。今回の入院は1コースに当たる。今日入院して、14日まで種々検査して薬剤を決める(基本的にはカルボプラチン+パクリタキセルを予定)。15日に1回目の点滴を行う(約5時間)

2コース施行後にCTまたはPETで効果を確認。効果が認められれば、3、4コースを施行する。
 抗がん剤は如何に恐ろしいかの説明。現れるかもしれない最悪の副作用を説明。場合によっては抗がん剤治療の副作用で死に至ることが1%あるそうだ。

説明に登場した副作用の種類:嘔吐、アレルギー反応、血圧低下、呼吸困難、倦怠感、骨髄抑制(白血球低下、貧血、血小板低下)手足のしびれ、脱毛、肝機能障害、腎機能障害、心機能障害)
こんな副作用に見舞われたら、退院時はヨレヨレに?生きて戻れないと説明を聞きながら思わず下を向く。それでも、効果を願うなら相応のリスクを覚悟がいるのが、今の抗がん剤治療。

想定される効果は約3割の人が腫瘍が半分以下に。続いて3割の人が現状維持。4割は効果なし。
思っていたより効果の数字は高かった。確か3年前、イレッサ服用前の説明では抗がん剤の奏功率は10%と聞いたが。あれは薬剤単体の場合の効果だったのだろうか?

怖い説明の後、どんなことがあっても依存はありません・・という治療同意書を家内ともども署名・捺印 させられた。

●16:00 エックス線撮影
●    血液採取
●その他 24時間の尿はすべて容器に保管
●病院での生活
・テレビ 各ベッドに液晶+アーム方式のテレビがあるが、放送はカード方式で有料。モニターとして館内案内、食事の特別メニューの注文、自分の血液検査の結果などを見ることができる。
・パソコン持ち込み(申請が必要・・セキュリテイチェック)各病室、各ベッド毎にLAN端子あり。申請すればLANケーブルを貸与してくれる(無料)。前回の入院時は退屈との戦いだった。パソコンが使えることを知ったので、今回はノートパソコンを持ち込んだ。
・テレビ、パソコンは各階共通フロアで自由に使えるものもある。

2007年5月10日木曜日

tamyのつぶやきトップページのリニューアル

今月イレッサ治療を卒業して、抗癌剤治療へと次のステップへ進む。現在入院予約をして、空きを待っている。心理状態は今までの曇から小雨へといったところ。最近はがんセンターも混雑して、入院の待機者が随分いるようだ。

tamyのつぶやきのトップページも今までと項目を変えなければならないので、この際模様替えをした。

主な変更点

初めてご訪問の方へ
長期間の間にサイト全体が膨大になって、雑然としたので、初めての人には分かりにくいと思われるので、サイトの趣旨、管理人(tamy)の病歴を簡単に紹介。

闘病記・抗癌剤治療を加えた。
但し、内容はこれから治療を行うので、項目は作ったが、しばらくはブログのほうへ記録する。

GoogleAdsenseの広告を加えた。
これは広告だが、サイトの内容に合わせた広告が自動的に割り振られるので、訪問者にとって具体的で役立つ情報が多い。それぞれをクリックすることで、詳細を見ることができる。

「花のある生活」トップページにお花畑を作った。
サラリーマン時代のKさんは私の会社の先輩、現役時代は徹夜でよく遊んだ仲だが、写真はプロ並みの腕前。退職後もずーっと、毎月定期的に自分で撮影した写真を使って、メールで「歳時記」を送ってくれている。いつも季節の花の色彩の美しさに見とれてしまう。本人の了解を戴いて、その写真をこのページに使わせて戴くことにした。
月に何度か新しい花と変える予定である。


これを書いている途中でがんセンターより電話があり。入院予約をしていたが、空きができたので明日来院されたいとのこと。明日より2週間の予定で、入院となる。

2007年5月7日月曜日

かもめ食堂

ゴールデンウィークには東京に住む娘がお正月以来、5ヶ月ぶりに帰省した。

映画好きの娘は早速近所のツタヤでDVDを借りてきた。そのうちの1本「かもめ食堂」は私も観たかった映画。

昨年3月シネスイッチ銀座で初めて公開されて大評判、連日長蛇の列になってその興行記録で話題になった映画。その後各地のミニシアター系で公開され、雑誌の映画評を読んで、観たいと思っていたが、残念なことに当地では公開されなかった映画。DVDながら我が家のホームシアターでようやく観ることができた。

お話はフィンランドの首都・ヘルシンキを舞台に、食堂を営む日本人女性とヘルシンキの人々との交流を描いた映画。

「かもめ食堂」の店主・サチエには、抜群の演技センスを持つ小林聡美。きりっとした潔さとともに優しさを感じさせる主人公のところに、日本からの旅行者ミドリ(片桐はいり)が住み着く。そして3人目の住人・マサコ(もたいまさこ)も加わる。そしてこの3人の日本人に現地の人たちが加わり、町で起こるハプニングがからまる。「かもめ食堂」は日本での家庭料理おにぎりやシナモンロール、焼き魚、フライ等々を出すお店。遠巻きにして、一人も客のいない日から、満席になるラストシーンまでの出来事を淡々と描く。

不思議な映画、たいした事件もない。恋もなければ、アクションもない、お色気もなければ、スリルもサスペンスない。

でも、何気ない日常を淡々と描いただけなのに、不思議に見終わるとその優しい空気に癒される。見終わったあと、心地よい爽やかさに満たされる。同時に無性におにぎりやシナモンロールが食べたくなってしまうのは、お腹がすいているからだけではなさそうだ。

2007年5月4日金曜日

マルチカロチンはガン予防および促進抑制によいようだ その2

マルチカロチンについて情報(4/27)と書籍(4/29)を紹介した。

私がこの情報に強い関心を持つようになったのは、親戚の中で長年苦しんでいる肝臓疾患の方が病院の治療以外にもマルチカロチンはじめ種々のことを試して、最近随分改善したという情報を聞いてからである。 どの方法がどれだけ効果を表したかは明確ではないが、書籍に書かれたことと合致することから、私はマルチカロチンの効果の可能性をいちばん感じた。

私も元々マルチカロチンの情報にはふれていたので関心があったが、身近に効果を上げた(であろう)人を知ったことでその関心が倍加した。薬ではないので、誰にでも即効的に効くと思うほど単純に考えているわけではないが、本を読んでみると肺がんに対しても予防と抑制に効果があるとあり、可能性を感じるのである。

私がこのマルチカロチンに関心を持っている主な内容は、

薬品ではなくて、天然食材から作った栄養補助食品(サプリメント)であること。言い換えると食事時にトマトやかぼちゃ、ほうれん草等をを多く摂るのと同じであること。薬ではないのであまり副作用などは考えなくてよいこと。

価格が安いので、気軽に試せること。薬品、特に抗がん剤などと比較にならないほど安い。 

市販のものは安いものから高いものまで種々あるが、自分の病気に合わせて(「マルチカロチンがガンを抑制する」の中に出てくる、カロチノイドのうちのどの成分がどの病気に良いか)成分的に自分の病気に合うのはどの製品かを調べて、いちばん合うと思われるものを求めるのがよいと思う。

自分は肺がんなのでα-カロチンの成分の多いものを選んで早速注文をした。

この2年間イレッサを服用しながら、同時服用を禁じられているもの(例えばグレープフルーツ、香草等)以外であれば、サプリメントは今までもいろいろ試している。抗酸化作用や老化防止にα-リポ酸、ヒアルロン酸、コラーゲンその他ビタミン剤等々、これからはその中でもマルチカロチンが主役になりそうだ。サプリメントは健康補助食品なので、その効果は目に見えないのが欠点だが、役に立っていると信じることも大切だろう。

半分はガンに効いてくれと祈りながら、また半分はあまり過度な期待を持ちすぎない・・・長い目で試してみるつもりである。

参考:比較表

2007年5月2日水曜日

検診(臨時) 2007年7回目

【イレッサ 488錠目(隔日服用)】

今日は月2007年6回目の検診(臨時)。

〔呼吸器内科の診察〕
・先週4/25行ったPET検診の結果説明。
直近3回分(2006/6/27、2007/2/22、2007/4/25)のPETの結果の比較。
 2004年8月から開始したイレッサの効果か、再発当初から変動しなかったガンの映像が(6/27以降)やや濃くなってきている、つまり薬剤耐性(効かなくなった)と判断される。5月1日服用分(最初から488錠目)にてイレッサを中断するこにと決定。

・今後の方針 
 私の場合は再発当初【①肺腺がんである②遺伝子変異がある③タバコを吸わない】の3点で、イレッサに対する適正があるという理由でイレッサ服用による治療を行った。従って通常行う化学療法(抗がん剤治療)をまだ未実施なので、原点に戻ってそちらを試みる。試してみて効果がない可能性も考えられるが、それからイレッサに戻ることもあり得る。

・抗がん剤は【プラチナ製剤+その他の抗がん剤】の組み合わせになるが、その内容は入院後各種検査をして、適正をみて決定する。

・入院時期 通常4週間を1クールとする。そのうち最初の1週間を入院。但し、1クール目は検査があるので2週間の入院とする。その後の予定は中間での効果を見ながら決定する。

〔皮膚科検診〕
・皮膚疾患の状況 先々週よりほぼ全身に(かゆみの強い)湿疹が出ていたが、やや治まりつつある。これはイレッサ服用前から1年に1~2度(期間10日~2週間位)現れる症状。季節的な何か(花粉?)に反応するアレルギー現象のようだ。イレッさとの関連性は不明。 (身体のぬり薬)ヒルドイドソフト+デルモベート 塗り薬混合 (頭皮用)メサデルム (飲み薬)タリオン錠、1日2回、飲み薬セレスタミン錠1日3回、タリオン(胃保護薬)をプラスする。

次回の定期検診は3週間後5月23日(水) 但し、本日入院予約をして、ベッドの空きができたら入院、その場合は定期検診はなくなる。

2007年5月1日火曜日

カプセル内視鏡の時代が来る?

「小腸用カプセル内視鏡が5月末にも発売」(tamyのつぶやき「情報スクラップ」参照)というニュースに目が止まった。前から将来の治療方法としての紹介はテレビ番組で見たことはあったが、いよいよ現実のものとして発売されるという話だ。

私もサラリーマン現役時代は、毎年の人間ドックで、十二指腸のポリープ確認のために、10年以上内視鏡を受けた。最初の頃は内視鏡を呑み込むのに緊張したが、年々慣れによって緊張感はなくなってはきたものの、やはり苦しいものだった。その苦しさも技師の技量によってずいぶん差があった。特に喉から内視鏡を呑み込むときが苦しい。

看護婦さんは「ウドンと同じような太さなので怖がることはありませんよ」というが、こんな苦しいウドンなど経験がない。同僚などは同じ内視鏡を受けたのに、喉が拒否反応を起こして、吐き気でなかなか呑み込めない。何回も何回も試したが、ダメでその日はあきらめたことがあった。

今では患者の苦痛を取り除く方法は年々進歩しているようだ。事前に麻酔をして、眠っている間にするようにしたり、鼻から内視鏡を入れる方法があるらしい。鼻なら喉よりは吐き気を感じないだけ楽かもしれない。それでも、麻酔の危険があったり、鼻から入れる方法だって組織の一部を傷つけたりする危険はあるかもしれない。人間はぜいたくなもので、改善されればされたで、その上を望む。

そこで、カプセルを呑み込んでそこに組み込まれたカメラで内容を確認する方法なら、患者にとってはこんな楽なことはない。それに安全性についてもずいぶん改善される。

まだ緒に就いたばかりなので、詳しいことは知らないが、技術的にも経済的にもいろいろな問題はあるのだろう。技術というものは一歩実現に踏み出せば、問題は次々解決されるので、そう遠くない将来に誰でも使えるようになるのだろう。

ずいぶん前に見た「ミクロ決死圏」という映画を思い出した。脳に疾患を持った要人を助けるため、人間を乗せたカプセルを縮小させて、体内に入って治療をするというSFだったが、何かそんなことが実現に向かって一歩進んだような気がしてワクワクする。