2007年5月1日火曜日

カプセル内視鏡の時代が来る?

「小腸用カプセル内視鏡が5月末にも発売」(tamyのつぶやき「情報スクラップ」参照)というニュースに目が止まった。前から将来の治療方法としての紹介はテレビ番組で見たことはあったが、いよいよ現実のものとして発売されるという話だ。

私もサラリーマン現役時代は、毎年の人間ドックで、十二指腸のポリープ確認のために、10年以上内視鏡を受けた。最初の頃は内視鏡を呑み込むのに緊張したが、年々慣れによって緊張感はなくなってはきたものの、やはり苦しいものだった。その苦しさも技師の技量によってずいぶん差があった。特に喉から内視鏡を呑み込むときが苦しい。

看護婦さんは「ウドンと同じような太さなので怖がることはありませんよ」というが、こんな苦しいウドンなど経験がない。同僚などは同じ内視鏡を受けたのに、喉が拒否反応を起こして、吐き気でなかなか呑み込めない。何回も何回も試したが、ダメでその日はあきらめたことがあった。

今では患者の苦痛を取り除く方法は年々進歩しているようだ。事前に麻酔をして、眠っている間にするようにしたり、鼻から内視鏡を入れる方法があるらしい。鼻なら喉よりは吐き気を感じないだけ楽かもしれない。それでも、麻酔の危険があったり、鼻から入れる方法だって組織の一部を傷つけたりする危険はあるかもしれない。人間はぜいたくなもので、改善されればされたで、その上を望む。

そこで、カプセルを呑み込んでそこに組み込まれたカメラで内容を確認する方法なら、患者にとってはこんな楽なことはない。それに安全性についてもずいぶん改善される。

まだ緒に就いたばかりなので、詳しいことは知らないが、技術的にも経済的にもいろいろな問題はあるのだろう。技術というものは一歩実現に踏み出せば、問題は次々解決されるので、そう遠くない将来に誰でも使えるようになるのだろう。

ずいぶん前に見た「ミクロ決死圏」という映画を思い出した。脳に疾患を持った要人を助けるため、人間を乗せたカプセルを縮小させて、体内に入って治療をするというSFだったが、何かそんなことが実現に向かって一歩進んだような気がしてワクワクする。

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