2007年11月29日木曜日

山場CM

私は毎日家にいる関係上、テレビはよく見る。最近「老後は海外で」と海外へ移住する夫婦も多いようだが、私には日本のテレビが見られない海外生活はできない・・・というほどテレビが好きな人種だ。

ところが最近民放でのCMに腹が立つことがよくある。

「続いてのニュースは~です」「そこで見たものとは?」などと番組の山場で番組を切り、思わせぶりなナレーションでCMを流すスタイルが増えたからである。それに加えて、CM明けに、CM前のシーンを再び繰り返して放送するのもイライラする。
以前は話が一段落して落ち着いたところでCMが入るのが普通だった。業界では前者のようなCMを「山場CM」といい、後者を「一段落CM」と呼ぶそうだ。

そしてこの種のCMの流し方が果たしてCM効果があるのかどうかを調査した専門家がいる。

調査によれば、「山場CM」について「不愉快」とした人が「ややそう」「少しそう」「かなりそう」「非常にそう」を合わせて約86%に上ったという。一方、「一段落CM」については、逆に「不愉快」「好感が持てない」とした人がともに8%だった。「ここぞ」という場面での「山場CM」については、「一段落CM」の10倍近い人が「不愉快」「好感が持てない」と感じているという結果が出たという。

これを読んで、自分が不愉快に感じることは、他の人達も同じように感じているんだと納得したものだ。

その記事では同時に海外のテレビのことも調べている。日本の「山場CM」の割合が40%なのに対し、米国では14%、英国では6%、仏国では0%だったという。「クイズ番組で正解をいう前にCMを出したら皆怒ってリモコンをテレビに投げつけるだろう」という英国人の声も同時に紹介されていた。

とはいっても、その種のCMを今日もつい見てしまう。
番組製作者はスポンサーに気に入られるように番組を作ったつもりだろうが、そのCMの商品が視聴者から嫌われては元も子もない。日本人はおとなしいから、リモコンを投げつけたりはしないが、視聴者あってのテレビ放送だという「放送の原点」を忘れたんでは、視聴者は離れてしまいはしないか?・・・とテレビを見ながら思ったものだ。

2007年11月27日火曜日

続・三丁目の夕日

見ました「ALWAYS 続・三丁目の夕日」。

続編は公開前から大変な評判のようなので、封切から時期をずらしたり、「レディースデー」をはずしたり(混むので)して、昨日ようやく見ることができた。映画は期待しすぎると、大体は期待はずれということが多いが、この映画についていえば期待通りの出来だったと思う。

この映画の魅力の第一は「ノスタルジー」。製作者の狙いもそこにあり、観客の多くもそれを期待している。その点は大満足、文句の付けようがない。この映画の舞台は昭和34年(48年前)で、私は当時堀北真希演ずる六ちゃんとほぼ同じ年代だった。東京の下町に住んでいたので、駄菓子や板張りの住居等々街の風景や、子供の自転車三角乗り、ベーゴマ遊び、まだ上部に首都高速がない日本橋、街を走る都電、トヨペットクラウン、ミゼット、できたての東京タワー、プロペラ機DC-6が離発着する旧羽田空港、混雑する浅草の映画館街、満員の映画館で見る「嵐を呼ぶ男」等々映画に登場する画面のひとつひとつが正に私の体験そのもので、タイムスリップした気分だった。

だが、古いものを再現するだけなら、黒澤作品や小津作品をDVDで見ればよいのだが、この映画の良さは当時の情景を鮮鋭なカラー映像とサラウンド音響で再現したところに意味があるのだろう。古い映画とは臨場感が違うのだ。それも50年前とは格段の進歩をとげた映画製作技術のおかげだ。最近のVFX技術はどんな世界でも観客がまるでその場にいるようにリアルに映像化してしまう魔法の技術だ。映画の冒頭には夕日町三丁目を破壊するゴジラまで登場させるサービスが付いている。

魅力の第二はこれでもかとたっぷり盛り込まれた「人情」だろう。従業員である六子を2階に同居させ、親戚の子を預かり、まるで家族同様のように扱う鈴木オート家、自分が食えるかどうか分からないほどの貧乏でも、他人の子淳之介を手放さない茶川。今の時代でもこのように人の子供を預かるだろうか?いろいろな理由をつけて、預からない家庭が多いだろう。養護施設の林立や赤ちゃんポストの出現が現代を物語っている。

「貧しさ→助けあい→人情」は相関関係がある。私も子供時代は平凡なサラリーマンの家庭だったので、子供時代は貧乏だった。学校の友達の家庭も皆同じだった。当時の日本は一部の大金持ちと大部分の貧乏人だった。助け合いは貧乏人が生きていくための「生活の知恵」だった。
高度成長時代以降は大部分の貧乏人は中流階級に昇格した。と同時に上記のような関係性は崩れ、助けあいと人情がどこかへ飛んでしまった。

年配者も若い人も、今では希薄になってしまった人情の温かみとそのすばらしさをこの映画で感じる。

サウンドトラックのメロディ、これは前作と同じだが、これがとても良い。時にピアノで、時にオーケストラで、ちょっと悲しい画面にこのメロディがかぶさるとそれだけで目頭が熱くなってくる。映画での音楽の役割は実に大きい。
エンドロールのバックに流れるBump Of Chicken の「花の名」、初めて聞いたが、物語の雰囲気とマッチしている。詩も歌も秀逸で最後まで聞き入ってしまった。

映画館を出るとき、団塊の世代とおぼしき人々も若い人達も皆ほのぼのとした満足げな表情をしているように見えた。

●予告編です
●Bump Of Chicken の「花の名」

2007年11月25日日曜日

人の皮膚から万能細胞

「大人の皮膚から万能細胞」というニュースは大変なニュースらしい。私は門外漢なので、その重大さは一度聞いただけでは理解できなかったが、21日の大新聞すべてが一面に大きく取り上げたことや、その後の報道で改めてその重大さを知った。嫌なニュースが多い中で、久々に明るいニュースだ。

この研究は世界中で行われており、京都大学の山中教授らが始めて成功したということのようだ。京大と殆ど同時にアメリカのウィスコンシン大学も違う作り方で成功し、別な科学誌で発表したということだ。アメリカ政府も支援を表明したというニュース(こちら)も伝えられた。他にも同様な成功を収めている研究機関もあり、現在発表直前で検証中だというところもあるという。京都大学が一番乗りをしたというところに意味があるようだ。

その内容は私のような素人には細かい点は分からないが、今まで研究されていたES細胞が受精卵から作るため生命倫理の立場から反発が大きかったのに対して、今回のiPS細胞と呼ばれる万能細胞は人の皮膚に四種の遺伝子を組み込んで作るということで宗教的な問題もない。本人の皮膚なので拒絶反応もなくて、実用化もしやすく画期的だという。

うまくいけば、本人の皮膚からどんな臓器も作れるので、移植用の臓器に困らなくなる。移植用の臓器は慢性的に不足しているので、臓器移植の医療には大きな希望となる。

次の課題として、iPSを使って生まれたマウスの約2割でガンが見つかっており、実用化に当たっての解決すべき課題のようだが、既にガン化を防ぐ研究にも取り組み始めているという。遺伝子導入に使うウィルスがガン化を誘導するのが分かっており、別タイプへの置き換えが必要。これが実現できれば大きな進歩になるという。

iPS細胞の再生医療での臨床応用を山中教授は数年以内とみているようだが、医療科学への貢献の期待はとてつもなく大きいようだ。科学技術の実用化にはいくつもの壁が付き物だが、順調に進めばノーベル賞候補といわれるこの技術、順調に発展してもらいたいものだ。

2007年11月23日金曜日

ほっと一息、日本サッカー

U-22よくやった!ここで負ければ、オリンピックに出られないのはもちろんだが、負けられない理由はもうひとつある。
このチームは次のA代表の中心になる候補達、ワールドカップは中村や高原にいつまでも頼れない。オリンピックの予選・本選を通しての体験は次のワールドカップに必ず生かされる。スポーツはどれもそうだが、何千回練習をしても、本番での体験は身に付かない。
若い人は修羅場をひとつひとつ越えるごとに逞しく育っていくのは間違いない。そういう意味ではサウジ戦は日本のサッカー界を前進させる貴重な1戦だったといえる。

A代表といえば、オシム監督の病状が心配だ。昨日は川淵キャプテンまで病気(帯状疱疹)で倒れてしまったとの報道もあった。私のように見る側はただ無責任に言いたい放題だが、サッカーの関係者のストレスは大変なものなのであろう。

オシム監督の病状も心配だが、ワールドカップの日程もどんどん迫ってくる。関係者はどのように善後策を講じるか頭が痛いことだろう。浦和監督のホルガー・オジェック氏(59)に内定しているという記事がニッカンスポーツで報じられたが、協会やレッズは否定しているようだ。

今のところ、オシム監督の意識回復を待ち、名将の意見を尊重した上で今後の代表強化の方針を固める考えであるというのが日本サッカー協会の対応のようだ。そうはいっても、いきなり後継者を発表できないのだから、極秘裏に裏側の交渉は進められているのだろう。

オジェック氏といえば、ジーコ監督在職中に次の監督として取り沙汰された。結局はオシム監督になったが、オシム監督の最有力の後継候補であることに変わりはない。

オジェック氏はドイツ人だが、選手としてはブンデスリーガでプレイしたことはない。どちらかといえば指導者として、能力を伸ばしてきた人。1995年に浦和レッズの監督になって、それまで2年連続最下位だった浦和を優勝争いするまで引き上げ、1996年に退任して2007年ブッフバルトの後を受け、再び監督に就任してレッズをアジアチャンピオンズリーグ制覇を果たした。実績としては十分であり、考え方もオシム監督と似たところがあり、オシム監督と親交もあるので次の候補の最有力だろう。

2007年11月21日水曜日

北京五輪サッカー天王山

U-22オリンピック最終予選対サウジアラビア戦は今夜7時から。何を置いても、今日はテレビの前。以前からカレンダーに印をつけて楽しみにしている。

私はサッカーの国際試合が大好きで、このような試合があるときはテレビ観戦はすべてに優先する。何かのスケジュールがあるときは前もって調整し、食事や風呂などもすべて時間前に済ませて国歌演奏のときにはテレビの前にワクワクしながら陣取る。家族のなかでは(といっても、今はワイフだけだが)観戦がいつも自分だけなので、テレビも家の中のいちばん良いテレビはこの時間は絶対に渡さない。家族は他の小さなテレビに追いやる。

サッカーの国際試合は今日は日本での開催なので問題ないが、外国で開催されるときは困る。大体深夜の2時とか、3時とかになると、気持は見ようとするのだが、多くの場合寝入ってしまい、気がつくと試合が終了していたということが多い。

今日の試合はそれこそオリンピック試合の大詰め。先週まではカタールが首位だったが、日本がベトナムに勝ち、首位のカタールがサウジに負けたので随分楽になったのだが、今度はいちばん怖い相手サウジを元気付けてしまった。引き分け以上ならオリンピック出場決定だが、負けたら終り、逆にサウジが出場権を得る。過酷な試合であることに変わりはない。

何しろ、この代表チームはもうひとつ頼りない。全員がプロ選手で実力はあるのに、ここぞというときに力が出ない。ゴールの前でさえ、遠慮してパスを回してはチャンスを逃してしまう。ハラハラドキドキしながらの観戦になることは間違いなさそうだ。

でも、敵は日中40度を越す国から来たのだから、前半は寒くて身体が動かないことに期待して・・等と姑息なことをつい考えてしまう。夏は逆に猛烈な暑さの相手国へいって戦ったのだから、今度は日本がアドバンテージを受ける番だ。

夜9時ごろにはサウジに勝って祝杯を上げているか、ヤケ酒になっているか?実力は5分と5分、相手のサウジだって今日勝てば、オリンピックに出られるのだから国の威信を背負って死に物狂いで来る。オリンピックに出られなくなると、北京五輪の興味は半減してしまう。試合も応援もハードな戦いになるのは間違いない。

2007年11月19日月曜日

混合診療

現在、日本の健康保険制度では混合診療を認めていない。つまり、保険で認められていない薬や診療方法をを少しでも使うと、その他の支払まですべてが健康保険が利かずに、自己負担になってしまうということである。これを最初に聞いたときは随分変な制度だと思ったものだ。

厚労省が混合診療を認めない理由は「安全性が確保できていない医療の誘いに患者が乗りやすくなる危険性がある。必要な医療は保険制度の下でしっかり提供していく」(医療課)ということであり、全面解禁には反対する姿勢を崩していない。

最近の薬害問題に対する厚労省の対応の仕方を見ると、よく恥かしくもなくこんな立派なことが言えるものだと感じる人が多いのではないだろうか?

世界で使われているガンの標準治療薬は約180種類ある中で、日本で承認されているのは僅かにその2割程度だそうである。つまり外国に比べると承認のスピードがとにかく遅いのである。幸い肺ガンの場合は承認薬の種類は他のガンより多いようだが、ガンの種類によっては外国で実績のある未承認薬を使いたいケースもたくさんあるようだ。しかし、混合診療の壁の前で断念する患者さんがたくさんいると聞いたことがある。

舛添厚労相は久しぶりに国民の方を向いて政治をしてくれる政治家だ(これが普通なのだが)。「基本的な原則は今のところ曲げない」と一応厚労省の立場を擁護をしながらも、「ケース・バイ・ケースで判断するようなことを考えてもいい」とし、国の審議会などに議論を求める考えも示しているようなので、期待はできそうだ。

安全性や公平性を考えれば、必要な医療は国が責任を持って保険診療で行うべきというのが原則だが、それでも一刻を争う患者が未承認薬を使いたいというのであれば、自己責任であっても自由に使えるようにすることを認めるべきだと思うのだが。

2007年11月17日土曜日

吉兆

最近テレビ・新聞で「吉兆」の名前をよく目にする。吉兆といえば高級料亭としてのイメージで、私のような庶民にはとんと縁のないお店だと思っていたが、これだけマスコミに登場すると、否が応でも吉兆のことを知ることになる。

ちょっと前、安部総理の時代に総理が吉兆で官房長官と密談をしたというニュースがあり、物好きな記者が吉兆へ電話をして料金を問い合わせたという。もちろん安部総理が払った料金を教えることはないが、一般的にはお一人様85,000円位だという。お飲み物を合わせるとほぼひとり10万円はくだらないというのがその時の話だった。これも税金の無駄遣いという伝え方だったのだが、安部総理が官房長官とまさか居酒屋で打ち合わせをするわけにはいかないから、まあいいじゃないか・・・とも思うが、世の中には料金が高くても高級感が必要だという客層もたくさんいるようだ。吉兆といえばそんなイメージだった。

吉兆と聞くと、古い歴史があるように感じるが、歴史は比較的浅く創業は昭和5年だそうである。開店の日、何と客はゼロだったという逸話があり、そこから現在の地位を築いたのは10年程前に亡くなった創業者である湯木貞一氏の才能だったという。

今マスコミを騒がしている船場吉兆の表示偽装の値札張替え事件ではパート、アルバイトに責任を押し付けようとしているようだが、常識で考えてもパート、アルバイトが勝手にそんなことができるわけがない。
もし仮にそうだとしても、経営者が外部に対してそんな発表をするようでは最低の経営者だろう。従業員の起こす不手際はすべて経営者の責任なのだから、それをすべて呑み込んで外部に謝罪をするのがまともな経営者だろう。これもリスク管理の初歩なのだが。

そのパート、アルバイトは安い給料の上にこんな汚名を着せられたのではたまらない。懸命な反撃をする気持は理解できる。
先代が汗と努力でここまで築き上げたブランドも商売の基本が分かっていない3代目がつぶすのはわけはない。今回の不祥事は船場吉兆だけの問題だが、他の吉兆に影響を及ぼさずにすむかどうか・・・。

2007年11月15日木曜日

誰もいない海


私の家から南に5分ほど歩くと駿河湾に出る。今年の春、抗癌剤の治療をするまではその駿河湾沿いの松林の中の遊歩道を毎日5キロ(1時間強)歩いた。抗癌剤の治療のために何度か入院をしたり、白血球が下がったりと日課のウォーキングは中断せざるを得なかった。そのせいか脚力が落ちて、最近は気が向いたときに自宅周辺を時々30~40分歩くだけになっていた。

今日は久しぶりの快晴だったので、約半年振りに駿河湾に出て見た。今日は写真のように見事に誰もいなかった。写真は駿河湾で、はるか遠くに見えるのは伊豆半島である。

昔、トアエモアの唄で「誰もいない海」というのがあった。今日はその唄を思い出すほど、見渡す限り人影が見えなくて静かな海だった。

いつもはもう少し人影が見える。海岸での遊び方も昔に比べて多彩になった。平日でも釣り、ウォーキング、ジョギング、ゴルフの練習、自転車、凧揚げ、ラジコン飛行機(ヘリ)等をする人達が必ずいる。それが土日や休日には約3倍位になる。

最近は自転車を楽しむ人が増えたような気がする。それも今は自転車などとは言わず、ロードレーサー、マウンテンバイク、ランドナー等々と目的に合わせて種類が豊富なようだ。防潮堤が東西に延々と伸びていて、車もいないので、自転車を飛ばすには最適のようだ。それも競輪選手のような高価な自転車とこれも選手のような派手な色使いのウェアとヘルメットを着用している。最近では若い両親と子供達の家族全員が完全装備をしてサイクリングをする姿を時々見かけるようになった。

2007年11月13日火曜日

定期検診

本日は先々週10月31日(水)に続いて定期検診だった。
いつもの通り検診が11:00なので、採血とレントゲン撮影の時間をみて病院には10:00頃入った。
朝病院に到着して、いつものようにすぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。

診察結果
・白血球の数値は2,500と正常範囲(3,900~9,800)より大分低めだった。
・好中球は40%と標準(50%)にやや達していない。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

白血球も好中球も低い。無理すればこれでも抗癌剤ができないことはないが、春からずーっと連続して抗癌剤を点滴しているので、副作用で骨髄が疲労していることが考えられる。
ここはしばらく骨髄を休ませることも必要。12月8日にPET-CTを予定しているので、その結果を見て次の方針を決めたらどうかと思う。
12月12日(水)の診察日に説明をしたい。

ガンの進行が見られるようなら、その時点の体調を見て選択する抗癌剤の候補はいくつも在る。タルセバという新薬も1月から使用可能となるので候補のひとつとなる。

2007年11月10日土曜日

インフルエンザの予防接種(続き)

昨日、インフルエンザの予防接種を受けるため近所の内科医院に出かけた。昨年までは大体今頃がんセンターに診察に行った際にお願いしていた。
今年は市から私の個人名宛にハガキでインフルエンザ受診票が届いた。1,500円で受けられるようだ。今年はじめて来たということは65歳以上の人に対して市が補助して行っている施策のようだ。そういえば昨年までの予防接種は4,000円取られていたので、市が相当額補助してくれているようだ。

10名も入れば満席になりそうな小さな個人病院だが、行ったときは幸い先客がゼロだった。受付と同時に用紙にいろいろ記入させられたが、すぐにできた。
診察室から出ると待合室に一人いて、同時に入口から若いお兄さんがせきをしながら、勢いよく入ってきた。受付嬢の「お加減はいかがですか?」という問いに「熱は下がりましたが、せきが・・・」等と言っている。
大病院は風邪をうつされる恐れがあるので、小さな医院を選択したのに、これではたまらん・・・などと思いながらいちばん離れた席で会計を待った。なるべく息をしないようにして病院を後にした。

7日の記事のコメントに匿名さん(名前を書き忘れた?)から「インフルエンザワクチンが注射でなく飲むワクチンになるかも」という情報が寄せられたのでご紹介します。(記事1記事2

またラザロさんからは風邪の予防の仕方のポイントが書き込まれていたので同様にご紹介します。
「口と目から入るvirusの除去と防御、そして、睡眠。
うがいは、声を少し出しながら、ガラガラと数秒し、それを最低3回繰り返します。
後、とても大事なことは、マスク。
寝るときは、気化式の加湿器で部屋の湿度を70%に保つことですね。
今年は、気候が、変でしたから、VIRUSも多いかもしれませんね。」

2007年11月7日水曜日

インフルエンザの予防接種

この10月以降、埼玉県飯能市、大阪市西淀川区、岡山市、愛知県田原市などでインフルエンザによる学級閉鎖が行われたという報道があった。この冬も全国でインフルエンザの流行は避けられそうもない。

一方で明るいニュースもある。世界保健機関(WHO)は23日、新型インフルエンザの世界的な流行を抑えるワクチンの製造能力が、新技術の開発などにより大幅に拡大、2010年には世界人口の約7割に当たる45億人分を1年以内に供給できるようになるとの予測を発表した。

それにしてもいくらよいワクチンがあっても、自分で予防注射をしに出向かなければ始まらない。私の場合は日頃抗がん剤で体力が落ちているので、インフルエンザにかかったらとても耐えられないかもしれない。

従って、ここ何年かいつも今頃に予防接種をすることにしている。昨年まではイレッサを服用中だったが今年は抗がん剤ジェムザールを点滴しているので、インフルエンザの予防接種をしても問題がないのか、10月31日に定期健診に行った際に医師に相談してみた。

抗がん剤を点滴していても原則としてインフルエンザの予防接種は構わない(薬剤同士の反応等はない)。ただ、注意する点はインフルエンザの予防接種で発熱等がある場合があるので、抗がん剤の副作用と混同しないように注意が必要。私の場合は2週間に一度ジェムザールを点滴するので、前の点滴をしてから次の点滴の5日前位に打つのがよいのではないかというアドバイスがあった。

そんなことで、今週中には近所の内科医に出向こうと思う。

2007年11月5日月曜日

ニチアス事件

先週末、家内と二人でテレビニュースで「ニチアス事件」を見ていて思わず「え~っ」と声を上げた。その不正断熱材が旭化成のへーベルハウスに使われているという説明を聞いたからだ。よりによって我が家はそのへーベルハウスである。ただ、我が家は平成元年の建築なので、評価テスト自体が平成13年から始まったということなので該当はしないが、こんなことを耳にするとその他のあらゆることに疑心暗鬼が生まれることは確かだ。

ニチアスは住宅用断熱材などの分野でトップメーカーで、軒裏や間仕切り壁に関する耐火性能試験や準耐火性能試験に、水を含ませてより燃えにくくした部材を使って合格し、国土交通相の認定を不正に受けていたことが分かったということだ。

国交省やニチアスによると、不正は耐火性能などの住宅性能評価が始まった直後の平成13年2月から始まり、17年8月まで恒常的に続いたという。当初から担当役員も不正を黙認したという。社長は昨年10月の内部調査で不正を把握したが、納入先のハウスメーカーやゼネコンなどには知らせず、その後も軒裏など1万7000棟分を販売した。内部告発があり、今月17日になって国交省に報告、納入先にも連絡したのだという。

この事件で思うのは今回の不正の発覚がお役所の検査の結果ではなくて、内部告発だったことである。そもそもお役所の検査はアネハ耐震偽装事件もそうだったように業者が悪いことをするわけがないという「性善説」で成り立っている。つまりニチアスだけでなく、他のメーカーも同様なごまかしをしていないかということである。耐火性能など火事になってみなければ分からないし、テスト性能の1時間が40分になったってばれないだろう・・業者がこう考えたのではないだろうか?

この事件の性質はタチが悪い。「隠蔽」を通り越して「詐欺」に当たる。たたきあげのオーナー経営者ではなくて、大企業にもこんなレベルの低い経営者がいることに驚かされる。少数の経営陣の判断の誤りで、善良なたくさんの従業員や家族が路頭に迷うことになるのは誠にお気の毒なことだ。

2007年11月3日土曜日

食品偽装事件

「白い恋人」も「赤福」も我が家は皆大好きだった。日常的に食べるものではないが、旅行のお土産などでよく戴いた。

食品偽装事件は昔から後を絶たないが、ミートホープが世間を騒がせて以来、次から次へ名の通った老舗の銘菓や食品が告発されている。いずれも農水省への内部告発が元のようだ。今では農水省への内部告発は倍増して月に300件を超えるとか・・・。

「あんなに売れる商品が何もこんなケチなことをしなくとも」と部外者の我々は思う。内部の事情は知らないが、想像では・・・最初はちょっとした「もったいない」と思う気持なのだろう。それが毎日少しずつ繰り返すうちにはだんだん規模が大きくなり、そのうちには悪いことをしているという感覚がすっかり麻痺してしまうのだろう。
良心の呵責を感じる従業員が、多分退職後に内部告発をするのだろうと想像する。経費節減のつもりが屋台骨まで崩れる結果になって、社長はそこでようやく事の重大さに気づき後悔するのだろう。

それにしても、消費者は何を信用して食品を購入すればよいのだろう。現在メーカーの良心を信じること以外には手はないようだ。食品の安全を守るために消費者の立場に立った法律が事実上存在しないようなのだ。食品表示については、農林水産省管轄下の JAS法を含め、厚生労働省下の食品衛生法、公正取引委員会が管轄する景品表示法、経済産業省の不正競争禁止法など4つの法律が存在するが、いずれも業界寄りであったり、食中毒などの被害が起きるまで発動されないなど、消費者の安全を守るという観点から見ると、明らかにザル法と言わねばならないものばかりなのが実情だという。

ブランドを信用している消費者は包装紙をみても賞味期限の日付を信用することぐらいしかできない。工場で何が行われているか等は知る由もない。頭を下げる社長や専務など偉い人達のハゲ頭や白髪頭(私もそうだが)を毎日見ているような気がするが、こんな姿を見ても消費者には何の救いにもならない。消費者をだました経営者は市場から永久に退場してもらわなければならない。

2007年11月1日木曜日

定期健診並びにジェムザール8回目の点滴

昨日(10/31)は先々週10月16日(火)に続いて定期検診だった。
いつもの通り検診が11:00なので、採血とレントゲン撮影の時間をみて病院には10:00頃入った。
朝病院に到着して、いつものようにすぐ採血とレントゲン撮影を行って、11:00の診察を待った。

診察結果
・白血球の数値は3,500と正常範囲(3,900~9,800)より若干低めだった。
・好中球は50%と標準の範囲内に入っている。
・肝臓の数値等は正常値。
・レントゲン画像には異常は見られない。

白血球がやや低いが、前回よりは高いので先生の判断で点滴に問題はないということで、診察後すぐ通院治療センターへ行って点滴の予約をする。今日は1時間待ちといわれた。1時ちょっと過ぎには病院を出られそうなので、食事は外ですることにして、それまでは11階の展望ラウンジへ行ってコーヒーを飲みながら時間をつぶした。あまり時間がかかる場合は、この空き時間に院内で食事を取る。その場合は11階のレストランか、地下の売店で弁当とかパンを買う。ここのところ何回かはそうしてきたので、今日は外で食事をすることにした。その方が選択の幅が広がる。

約50分後、呼び出されて、吐き気止め30分+ジェムザール30分、両方で1時間の点滴を行った。