2008年1月22日火曜日

がん拠点病院

1月17日に開催された、厚生労働省の第4回がん診療連携拠点病院の指定に関する検討会において、各都道府県におけるがん診療のとりまとめ役である、都道府県がん診療拠点病院(都道府県がん拠点病院)と、がん診療連携拠点病院(がん拠点病院)が新たに指定された。

新規に決まった病院 
今まで決まっている病院 

日本での医療機関は長い間、内科、外科、耳鼻科、皮膚科といった部首別の医療が行われていたが、がんはそういう範疇のすべてにまたがり、血液やリンパにまでその範囲が広がる。がんに関する医療の技術も格段に進歩し、専門部課の医師が片手間に行っていたのでは、とても対応は難しいようだ。

それでも国はがん対策に対して重い腰を上げ、ようやくいろいろな取組みを始めた。その具体的な形が「がん対策基本法の制定」であり、「都道府県がん診療拠点病院の指定」である。全国どこでも質の高いがん医療が受けられるようになることは、がん患者にとっては最低限の要望だろう。

日本では右肩上がりに患者数が増加しているが、がん対策に対するすべてにおいて日本より早く、本格的に取り組んでいるアメリカでは最近は患者数が減少に転じているという。アメリカは「がん戦争」という捕らえ方をして、国民の命を奪う大敵に向かうために、その予算も日本とは比べ物にはならないほど、つぎ込んでいる。

日本ではいろいろな疾病の中で、今やがんの死亡者数がトップになったということは、医療全体の対応の遅れが原因のひとつなのであろう。

高齢化の進む日本ではその傾向は増加の一途を辿ることは間違いないことなので、対策が前進することは明るい材料であることは間違いない。

7 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

欧米に比べて、かなり「遅ればせながら」ですけどね。
将来、2人に1人がガンになると言われてますから、
国家レベルで動いてもらわないと困りますね。

ゆるりさんを覚えておられますか?
20日に亡くなられたそうです。
かなり前ですが、ここにも何回か書込みされてたはずです。
tamyさんと同じようにサイトを製作されて、
自然と仲間が集まり、ゆるりん村を形成されてました。

ガン再発から5年。。。高齢ながら頑張られたと思います。
闘病記録を見てると、インフォームド・コンセントが
きっちりできていた事が良くわかります。
サイトはほぼ毎日更新されてましたので、それが
生き甲斐でもあったのでしょう。
ゆるりさんのような方が亡くなられるのは、
本当に残念で悲しく、ガンが憎いです。

いつの日か、世界レベルで「ガンは恐くない」と
言える時代が来て欲しい。。。と心底思いました。

匿名 さんのコメント...

国が施策を練って頂けるのは有り難いのですが、これらの拠点に充分な医師、(放射線)技師、看護師が確保できているのかが、ちょっと心配な気もします。それに現実的には、治療+介護という面で、まだまだ整備されていない様な印象もあります、、。
相当な額の保険料を払ってるつもでいたのですが、いったい何処に消えているんだろうか、と思ってしまいます。

匿名 さんのコメント...

ユーミンさん
最近ご無沙汰していたのでyururiさんのこと知りませんでした。早速サイトへ訪問してみたら、miyaさんのお知らせが載っていました。つらいです。

私のサイトの訪問者数が並びの数になったとき、写真を撮って教えてくれたり、とてもユーモラスで明るい人だったので、残念でなりません。
ご冥福をお祈りします。
(サイト訪問の方は私のサイトのリンク集からどうぞ。)


study2007さん
確かに日本の医療問題、地方の医師不足から何から問題だらけですね。がんについてはようやく前向きな対策が緒についたという段階ですね。
時間はかかりますが、長い目で見ましょう。

匿名 さんのコメント...

ゆるりさんのご冥福をお祈りします。寂しいですね。5年もの間、ほんとに、ご苦労様でした。静かな、楽園に逝かれたのですから、ご本人も満足しておられることでしょう。

匿名 さんのコメント...

大さん
yururiさんは2002年の7月に手術、1年後に再発したので私より1年ほど前から闘病しているので、時々サイトを訪問して何かと参考にしていました。

表現力に優れていて、ガン友の記事を交えた多くの記事はとても同じ患者の参考になるサイトでした。

久しぶりにサイトを訪問してみると、昨年の10月位からは記事の量が減って、11月は6日分、12月には2日分、今年の1月は元旦の記事が最後になっています。記事のない日からも闘病のつらさも伝わってきます。
とても残念です。でも、苦しさからも開放され、心からご苦労様とも言いたいです。

yururiさんのサイト→http://www.yururi.net/index.html

匿名 さんのコメント...

そうですね。
表現力は豊で、サイトを見てると
楽しい気分になってきますね。
私もゆるりん村に参加しようかどうか迷ってたのですが、
私は「癌患者ではない」ので控えてました。
今となっては、ちょっと後悔、、、です。

亡くなられたのは残念だけど、あのサイトは残してほしい。。。
多くの癌患者の方にとって参考になるはずです。
「癌患者の生き方」のお手本とも言えるでしょう。

匿名 さんのコメント...

ユーミンさん
CasaEsperanzaのあやめさん、今度はユルリン村のyururiさん、サイト上だけのやりとりだけなので、詳細は知らないのですが、ある期間定期的に訪問しているうちにとても他人とは思えぬ親しみを感じるようになります。とても才能豊かな方が若くして亡くなられてとても残念です。

私のような年齢ならある程度の諦めはつくのですが、若くてもこの病気にかかると命を奪われる怖さは改めて感じます。

予防や早期発見の大切さが重要なことをつくづく感じます。