2008年1月26日土曜日

さよなら、ゆるりさん

22日のユーミンさんの書き込みで、ゆるりさんが亡くなったことを知った。

ここしばらく彼女のサイトを訪問していなかったので、それを読んだときは「えっ?」と絶句をするほど驚いた。

あせらず、ゆっくり、という思いを込めてつけた「ゆるり」という名前。「ゆるりと肺がん記」は型にはまらない、個性的でユニークなホームページだった。

2005年の3月、私が自分のサイトを立ち上げようとしたとき、相互リンクをお願いするためにメールをしたのが最初だった。

その後、東京中央済生会病院で私のがんを見つけてくれた(命の恩人だと思っている)H先生が、転勤で当時ゆるりさんがかかっていた都立駒込病院へ移ったことをメールで知らせてくれたり、私のおぼつかないサイトを盛り上げるために、書き込みをして応援してくれたりした。

ゆるりさんの文章を読んでいると、その表現のすばらしさに引き込まれてしまう。そしてその表現力の源として、彼女のすばらしい感性を感じる。
私のような凡人が、町を歩いていて目にしても見過ごしてしまうような小さな風物でも、ゆるりさんの感性にかかると光り輝く宝物に変わってしまう。

その感性は周囲の人との会話にも表れる。そのユーモラスな会話は、病気のことを話す医師との会話でさえ楽しい雰囲気に変えてしまう。

きっとゆるりさんはそこにいるだけで、周囲を暖かな雰囲気に包みこんでしまうような人だったに違いない。

ゆるりさんが相棒とも同居人ともいうmiyaさんのエピソードはとても面白い。読みながら大笑いする。下手なお笑いよりはよっぽど面白い(こちら)。ゆるりさんのお骨はmiyaさん家のお墓に入るという。大好きなmiyaさんのお墓に入れてとてもよかった。

あれだけマメだった文章の更新も11月から極端に少なくなった。この何ヶ月かの闘病がいかにつらかったのかを物語っている。

。。。。。。。。。

ゆるりさん、ようやく闘病の苦しさから開放されたね。どうぞ安らかに眠ってください。

あちらの世界では色鮮やかなお花畑の中で、先に行った人達がきっと笑顔で出迎えてくれていると思う。そしてこれからは苦しみも痛みもなく、きっと永遠に穏やかに楽しく過ごせるよ。 
しばらくしたら仲間入りするので、その時はゆっくり話し合いましょう。  

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