2008年2月14日木曜日

死ぬんじゃない!

昨年2月6日、東武東上線ときわ台駅の踏切で、踏切自殺を図った女性を救おうとして宮本警部が線路に飛び込み殉職した事故は記憶に新しい。早いものであれから1年がたつ。

東武東上線ときわ台駅には私の叔父が駅に近くの商店街で薬局を営んでいた。子供時代から何度か訪問したので、駅前の商店街も、駅前の交番もよく憶えている。叔父は何年か前に亡くなって、その葬式に伺ったのが最後だった。

そんな関係で、このときの事故をテレビニュースで見たときは周辺の風景を思い浮かべたものだった。

殉職した宮本警部はすばらしい人だったようだ。通夜、告別式には1,200人もの人が訪れたという。そして、ときわ台交番の前の勤務地町田の人達も数多く列席したという。これは簡単なことではないと思う。

近所の子供達も、商店街の人達も、多くの人達が皆「宮本さん」という名前を良く知っていたようだ。そして事故の話を聞いて、口々に「宮本さんならきっとそうするだろう」と言っていたという。

どんな仕事であれ、そこまで自分の仕事を全うする人はそうはいない。私の近所にも交番がある。申し訳ないが、そこの駐在さんの名前を知らない。田舎でさえそうなのだから、まして都会ではなおさらのことだ。

公務員が公僕と言われなくなって久しい。しかし、多くの公務員は奉仕の気持を持って仕事をしているはずだ。高級官僚の数々の不祥事でイメージを悪くして、肩身を狭くしている多くの公務員のためにも宮本さんの功績を多くの人に知らせることは意義がある。公務員だけでなく、誰にでもその仕事ぶりは参考になるだろう。

そのときの事故からちょうど1周年を記念して『死ぬんじゃない!~実録ドラマ・宮本警部が遺したもの~』宮本警部の生涯がドラマになって、15日(金)フジテレビで21:00に放映されるという(くわしいことはこちら)。

宮本さんはどんな人だったのか、またどんな仕事ぶりだったのか、とても興味がある。ぜひ見てみたいと思っている。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

「絶対権力は必ず腐敗する」と言われますが、大組織も上層部は必ず腐敗するそうです。腐るのは下ではなく上というのが「大組織腐敗の法則」と言うわけでしょうか。これは官民問わずに適用できるようですが、日本の官庁や大会社を見ていれば頷けるものがあります。現場で働く人のモラルは、不祥事のあった防衛省でも高いです。警察組織もきっとそうなんでしょうね。

tamy さんのコメント...

れいさん

魚は頭から腐る・・ということですな。
最近、テレビで防衛事務次官の守屋とその奥方を見るたびに気分が悪くなりました。

一生懸命働く部下達のためにもこういう悪人は厳罰にしてほしいものです。