2008年2月26日火曜日

腰パン

家内と近所のスーパーへ出かけたときのこと。家内が会計をしている間、壁の掲示板を見ていたら、買物客の苦情が貼ってあった。「夜、バイトが腰パンで荷物の出し入れの作業をしていた。不愉快になるので注意するように」と書いてある。

帰りの車内で家内と「腰パン」とは何かと議論となった。その結果、多分「腰パン」とは大分前からよく見かけるようになった若者がパンツ(ズボン)を腰まで下げていることではないか、ということになった。

家に戻って検索で調べてみたら推理が当たっていて、Wikipediaにも載っていた。元々の起源は、ニューヨークの監獄での囚人服の着方だったらしい。囚人服はたいてい大きめの物が用意されていて、ベルトの着用が許されていなかった。そこで自然とずり落ちてきて、それが後にヒップホップの間で流行したらしい。アメリカ南部の地方では、腰パン着用を禁止する条例が広まっているとか。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%B0%E3%83%91%E3%83%B3

先日散歩をしていたら、ちょっと前をひとりの男子中学生が歩いていた。その中学生、ジャージの上下を着ているのだが、ズボンが尻まで下がっている。しきりにその位置を気にして、上げたり下げたりしている。下がっているのを気にしているのかと思ったら、そうではないらしい。下がり過ぎないように、上がり過ぎないように位置を気にしているようだった。それにしても歩きにくそうだった。

もちろん全員がそうではないが、女の子もそういう子をよく見かける。美意識とは縁遠い不思議なことがはやったものだ。

我々の年代は、それを見て眉をしかめない人はいない。でも、考えてみたら若い頃は誰にでも社会への反発がかっこいいという時代がある。一種の「ハシカ」のようなもので、反抗期の表れなのだろう。注意をすれば余計に反発を招くだけ。放っておけば自然にその時期は終わる。

そういえば自分の中学生時代も決して不良ではなかったが、学生服の詰襟のホックをはずし、崩して着たり、高下駄を履いたり、手ぬぐいを腰に下げたり、帽子をきたなくしたり、いわゆる「バンカラ」を気取った時期があった。半世紀も前の古い話だが・・・。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

tamyさん、激励の言葉有り難う御座います。何度も繰り返して襲ってくる症状に嫌気がさしてきましたが、何とか乗り越えてきました。tamyさんの言葉は有り難いですね。胸にしっかりと納めております。最近の若者の流行は年齢の高い我々のような老人からすれば、なんとも、奇妙に見えますが、彼らなりに抵抗しているのでしょうが、ハシカのようなもので、時が解決するでしょうね。早く気がつくか、否かの事でしょう。

tamy さんのコメント...

大さん
もう何年も前、私の姉の夫(義兄)をがんで亡くしました。そのとき猛烈な痛みに苦しみながら亡くなるところを目にしました。一般的に、がん終末期の痛みというのはがん患者にとっては「恐怖」でした。でも、今は痛み止めの薬が驚くほど進歩して、終末期でも痛みを抑えることが可能で全く恐れることはないようです。

ことほど左様に、医学的な進歩はまさに日進月歩です。先へ行けばいくほど、患者にとってはありがたいことが増えていきます。

お互い、1日でも先を見て治療に励みましょう。

匿名 さんのコメント...

今はみんなが履いてる「ミニスカート」も当初は「ハシタナイ!」なんて言われてたんでしょうか?
シャツの裾をズボンから出して着るのも今では見慣れた定番ファッションですが、昔なら「ダラシナイ」って言われてましたね。まあ、若者はファッションのチャレンジャーということで大目に見て下さい。(笑)

tamy さんのコメント...

れいさん
新しいファッションは既成概念を壊すことから始まるので、いつの時代にもしかめっ面をする人がいることはやむを得ないですね。

長い間にはこれが何回繰り返されてきたことか・・・。