2008年7月6日日曜日

落書き事件

タルセバの副作用は日々それほどの変化はない。顔の皮疹は若干良い方向へ、身体の皮疹は増加方向へ。爪の皮疹が左右の指に合計3本ほど。先週末には下痢も。いくつかの副作用が重複して現われているが、耐える日々が続いている。

ところで、先週はイタリア・フィレンツェの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」に日本人旅行者が書き残した落書きが話題となった。そういえば、この大聖堂へは2000年に訪れたので懐かしい思いでニュースを見ていた。

いちばん上部へ上がるのは有料で、常時外に行列ができていて30分ほど待たされた。エレベーターなどないので、石造りの回廊をぐるぐる回りながら昇る。当時は癌の手術の前だったので若い人たちに負けずに、元気に昇ったが、今は肺の一部を失っているので息切れして昇れないかもしれない。窓のない回廊も展望台も確かにいたずら書きでいっぱいだった。その時はあまり日本語の落書きには気づかなかった。

それにしても、その落書きをした高校の野球部の監督は解任だそうだが、その処罰は厳しすぎはしないか?大体、高校の名前やフルネームで夫妻の名前を書いた人に罪の意識などあるはずはない。その常識のなさには驚くが、外国へ行った開放感から、ついついハメをはずしただけなので、きついお灸をすえる程度でよいように思う。確かに名所史跡へのいたずら書きは軽犯罪には当たるようだが、世界の観光地にあふれる落書きの実態を見ると、少々処置が厳しすぎる。

その監督は生徒達になかなか人望もあり、優秀らしく惜しむ声が多いらしい。世間の評価を恐れた学校の幹部の過剰反応ではないだろうか。時には厳しいことも必要だが、同時に愛情ある指導もなければ、人材は育たないようにも思えるが。

4 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

同感です。
僕も第一報では、世界遺産に落書き?
常識があるのかと怒りで一杯でした。
ですが、その後に現地での実態がわかってくると「まてよ!」と思いました。
入り口近くで落書き用のマジックを二人が幸運になるからとふっかけた値段で売っているそうですね。
それなら誰でも落書きするでしょう。
現に落書きだらけらしいですね。
落書きは許されませんが
今回は、やむえない落書きと思えてしまいます。

tamy さんのコメント...

きんやさん
私が行ったときにはマジックを売る人はいなかったけど、観光客は地元のイタリア人よりも、アジア系、アラブ系、スラブ系、いろいろな言葉が乱れ飛んでいました。
指導者としては、そのときは「魔が差した」としか言いようがないのですが、どんな立派な人でも過去を振り返れば失敗のいくつかはあるはずで、それを乗り越えて人格が形成されていくのでしょう。
一度の過ちで「即、レッドカード!」は少々行きすぎですよね。

匿名 さんのコメント...

tamyさん、落書きは大正、昭和からの昔からの悪習で、最近は若者が礼儀をわきまえてきていたので、安心していましたが、外国での安売り商法に乗せられて、うっかり落書きをしたのでしょう。外国旅行では、つい、異国のカルチャーショックに飲み込まれて、思わぬ失敗をするものです。36年位前にアメリカのガランド、キャニオンで上から谷に向かって石を投げた小学校の校長さんが居まして、同行のアメリカ人に下に道があって通行人がいますので、投石は厳禁ですよ、と教えられて恐縮していました。国の大きさの違いで日本人には理解出来ない事だったのでしょうね。

tamy さんのコメント...

大さん
今朝は岐阜の教員の採用で、親である校長が賄賂を贈って自分の子供を教師にしてもらった・・というニュースに驚かされました。
教育者といえども人の親になると弱いもの・・・なんて言っていられない。これこそ厳しく罰する必要があります。子供達に対する悪影響は計り知れないものがありますね。