2008年12月30日火曜日

年末のごあいさつ

今年も年末を迎えた。

月日の経過を速く感じるのは日頃多忙に過ごす場合だけかと思ったら、私のように自宅での闘病中でも速く感じる。どうもその感覚は忙しさではなく、年令によるもののようだ。

10歳から20歳までの10年と、40歳から50歳までの同じ10年間では同じ時間なのに後の方が半分以下に感じたものだ。50代、60代も40代に劣らず益々速く感じる。

ところで2008年の漢字は「変」と決まった。
政治の面では日本の首相の交代、アメリカの次期大統領の「change」。経済の面では世界的な金融情勢の変動。株価暴落や円高ドル安などの大幅変動。生活では食の安全性に対する意識の変化。物価の上昇による生活の変化。環境では世界的規模の気候異変による、地球温暖化問題の深刻化。地震やゲリラ豪雨などの天変地異・・・。

どの面から見ても今年の変化は大きかった。将来、折にふれターニングポイントとして取り上げられるような年だったのだろう。

自宅療養中の身には新聞やテレビでその荒波を見るだけで、直接波をかぶってはいないが、来年はその波はもっと広範囲に広がってすぐ近くまで迫るか、しぶきをかぶるような危惧を感じざるを得ない。

「変」は「変わる」の変だけでなく、「変える」の変もある。個人にできることは小さいが、政治や経済、環境など個人の参加で可能なこともあるので、良い方向への変化を念じながら強い関心を持ち続けて、自分にできる範囲で参加しなければいけないのだろう。

私の病状も、サイトを見てくださる皆さんあるいは親族の方々の病状も、ともに良い方向へ「チェンジ」することを願いたいものである。


皆さん、今年はこのブログにアクセス戴き、まことにありがとうございました。周囲の環境悪化に負けないで一歩一歩良い方向への前進をするよう努めましょう。

どうぞ良いお年をお迎えください。

2008年12月27日土曜日

電気式の「足湯」

ここのところ暖かい日が続いたが、今朝は格別寒かった。これから本格的な冬に向かうのだろう。

私の住む地域は駿河湾沿いのため、比較的温暖な気候に恵まれている。当地の義務教育の学校には暖房がない。子供は寒さに強いからそれで我慢ができるようだが、大人になるとそうはいかない。一応暖房はするのだが、寒冷地と違って中途半端なので、かえって寒さを感じてしまう。

昭和世代の私の家ではもっぱらコタツが暖房の主役だ。今時のエアコンは進歩しているようだし、床暖房なども普及しているようだが、私の場合はずーっとコタツで足を暖めるやり方を通している。

というのも「頭寒足熱」が好きなことによる。40年以上前の受験勉強の頃から、部屋全体を暖めると眠くなるので、頭は冷やして身体を厚着して足だけ暖めるという暖房スタイルがいちばん自分に合っていたこともあって、昔からコタツを愛用している。

居間ではコタツだが、自分がいつもパソコンに向かう部屋はエアコンしかないので身体は温まるのだが、どうしても足が冷える。

昨年までは足温器を使っていた。ところがこれは足の裏だけしか暖かくならないので、もうひとつしっくりこない。ネット上でいろいろ探したら、電気式の「足湯」というのがあった。自分は低体温で低血圧なのでこれは健康にも良いと考え、早速購入してみた。

下の写真のようなものだが、これがなかなかの優れもの。中国製と聞いて家内は反対したが、口に入れるものではないのであまり問題にはならないだろうということで購入を強行した。

早速使ってみたところ、なかなか良い。膝から下の全体が暖かくなるので、正に足湯に浸かっている状態になる。足が暖まると全身まで温かくなるのでエアコンは必要ない。

安全性については1時間のタイマーが付いていて、1時間たつと自動的にスイッチが切れるのでつけ忘れなどの危険はない。タイマーが切れたらまたタイマーを回転させてセットすればよいのだが、強弱をいちばん弱にしても全身が熱くなるのでしばらく消したままにしている。

私の場合血液循環が悪い方なので、この足湯は健康面でも有効な気がする。この冬欠かせない道具となりそうだ。


↑ 私の購入した商品。
同じ製品でも価格はショップによって様々(1万円弱から2万円強まで価格差は1万円ぐらいあるようです)。

2008年12月23日火曜日

年賀状の宛名

歳末の作業に年賀状書きがある。最近はパソコンのおかげで作成には以前よりずいぶん時間が短縮できるようになった。先週末から準備を始めて昨夜書き終わり、今日郵便局へ投函してきた。

年賀状の住所を見ていて例年感じることがある。それは市町村合併などのせいだろうか、おしゃれな地名に変わる所が結構ある。そのために昔からの伝統のある地名が消えていくのが何とも寂しい。

本来、日本の地名は地域の歴史や風土等の特徴が表れているものが多い。例えば私の住む地域にも江戸時代から残る地名が多い。西町、東町などずいぶん簡単につけたものもあるし、三本松、一本松等これも簡単ではあるが広重の浮世絵に出てきそうな江戸時代の風景が想像できるような地名もある。といってもその松は今は残っていない。

桃里という地名がある。駿河湾沿いの温暖な地域なので、以前は桃畑が広がっていたらしい。その名前を聞くだけでいかにも温暖で住み易そうな土地柄が想像できるし、実際にその通りの地域である。

また浮島という地名もある。ここは今はないが以前には浮島沼という沼があって、周辺も含めて水が多くて軟弱地盤の土地だったようだ。稲田も水が深くて腰まで水に浸かって田植えをし、大きな台風が来ると稲と田んぼが一緒にどこかへ流れてしまうという話が伝わっている。

この地域にも高度成長期にはご他聞にもれず多くの田が埋め立てられて多くの住宅地が出現した。

そんな軟弱地盤なので、時間がたつと地盤がひどく沈下する。周辺の道路もでこぼこだ。歴史を知る地元の人はこの辺の土地を宅地としては誰も買わないのだが、歴史を知らない遠くの人が家を建てて地盤沈下に悩み、修復に大変な金額がかかったり、他所へ引っ越したりする人が後を絶たない。

これなども地名を見て想像を働かせば、少し調べることですぐ分かることなのだが・・・。

全国一律「朝日が丘」「ひばりが丘」のようなきれいな名前になるよりも、古いままの地名を残す方が何かと便利だと思う。

2008年12月20日土曜日

「ファイトケミカル」コメント再掲

10月29日の記事「ファイトケミカルが白血球の救世主?」 にホワイトマムさんから最近書き込みがあった。

この病気は私をはじめ骨髄抑制に悩む方が実に多い。それに対して白血球や好中球を増加させる対策はなかなかない。ファイトケミカルにつても公的に承認されたものではないが、その理論を読むと「もしかしたら・・」と思わせる部分がある。
実は私もブログ記事を書いて以降、家内にこのスープを作ってもらって(ワラにすがる思いで)ほぼ毎日飲用している。

その効果は?定期検診の通り、効果が全くないのか、あるいはもっと悪くなるところをその効果によってこの程度で抑えているのか、何とも立証のしようがないのだが、ある程度は永く飲んでみようと思っている。

元々白血球の測定値のバラツキは正常の時でも尋常でないほど大きく振れる。だから何かの効果を判断しようとしてもなかなか難しい。

ファイトケミカルに関する情報はこちら


書き込み場所が1ヶ月以上以前の場所なので、殆どの方が気付かないと思われるのでここで下記に再掲したい。

(以下原文のまま)
ホワイトマム さんは書きました...
こんにちは、ファイトケミカルにとても興味があるので、このブログを読んで、コメントを書かせていただきます。
私は、くだんのファイトケミカルスープをほぼ毎日、2年間飲んでおります。もうお試しになったかと思いますが、このスープを飲むと、体が中から温まり、体の細胞のレベルで、良いものが供給されているように感じます。
ただ、毎日作って感じるのは、作る材料によってスープの味も、そして体に対する力も違うなーと言うことです。香りの良い、野菜の甘みたっぷりのスープを作るのには、太陽の光をいっぱい浴びた健康な野菜を選び、じっくりと煮込むと良いと思います。
そして、出来たら一日2,3回、空腹時に飲むと良いそうです。
前立腺癌になった父には、会いに行くたびに作って、一回分ずつに分けて冷凍保存して飲んでもらっています。
もし良かったら、しばらく続けてみて下さい。きっとtamy さんのお体の助けになると思います。
2年間続けていますが、体調が良くなった以外に悪い副作用はないです。
スープを飲んで、お体お大事になさって下さい。

2008年12月18日木曜日

定期検診

昨日は12月になって2回目の検診日だった。治験薬服用は今日で56日目になる。

ここのところずーっと穏やかな好天が続いていたが、昨日に限って朝から雨天で寒い1日だった。最近は感染予防を恐れてもっぱら自宅謹慎状態、久しぶりに外出という日が選りによって最悪の天気なのは日頃の行いが悪いのかもしれない。

そうはいっても、病院は車で30分走るだけで、傘をさすのは駐車場から病院までの僅かな距離だけなので実際はそれほど困ることでもない。

検診は治験の予定に従って採血、続いて14:00より主治医の先生の検診があった。

・採血の結果
白血球 4,420、好中球 1,401(31.7%)

前回との比較では、白血球は許容範囲の下限を超え正常値となり、好中球は率で下がったが、絶対数でほぼ同じということで概ね改善されたと見ることができる。ただウィルス等の感染等に対する注意が必要なことは変わらない。
 
肝臓の数値はじめ、好中球以外の項目はすべて許容範囲内であった。
この結果から治験薬の服用を継続する。

副作用については相変わらず表面に現れるものは何もない。56日といえばほぼ2ヶ月、副作用のない生活は実にありがたい。薬の効果の方は前回も書いたが、来年1月5日に行われるCT撮影の結果を待つことになる。

2008年12月15日月曜日

empty nestに久しぶりの活気

ずいぶんとブログの更新が滞ってしまった。

それというのは、先週1週間、娘が孫と一緒に里帰りしていて、パソコンを開く機会が減ったことによる。孫は2歳半になって元気一杯。家中を飛び回り、ベッドでジャンプして何でも遊びの対象とする。ジィジも一人前の遊び友達になる。言葉のキャッチボールもできるようになり、かわいさは格段と増している。

娘がいる間は地元の友達が子連れで訪れたり、近辺へ出かけたり毎日が賑やかで華やいだ雰囲気になる。土日にはそこにもうひとりの娘も帰省して久しぶりに家族が勢ぞろいした。

前にも書いたが、我が家はここ何年か老夫婦だけのいわゆるempty nest(空の巣)になってから大分経つ。

第4回世帯動態調査(国立社会保障・人口問題研究所)によると、5年前(前調査時)に「夫婦+子」だった世帯から、今回「夫婦のみ」(エンプティ・ネスト)という世帯に移行した率は約10%、60歳代の親(世帯主)では20%を超えるとされている。日本全国このようなempty nestが増殖しているのだろう。

そもそも、子供というのは成長して就職、結婚などで親元から巣立つのが正常なのだが、それが嫌なら「子どもが巣立たなければいい」のかも知れないが、反面「ニート」「パラサイト」等になるのも困る。自活しての同居ならよいのだろうが、極端な場合は親としての心痛はさらに深刻なのだろう。それならempty nestの方がまだましかもしれない。

少子化と核家族が普通になった今の日本では昔のような大家族は稀有になったが、せめて比較的近くに住んで、時折お互い行き来できる関係がベターな生き方かもしれない。

2008年12月5日金曜日

インフルエンザ予防接種

12月3日、がんセンターで定期検診の際、ついでにインフルエンザの予防接種を打ってもらった。

ここ何年か、インフルエンザの予防接種を毎年受けている。昨年まではその効力の有効期限のことまでは考えずに早めに打っていた。毎年受けていると予防接種についての知恵もついてきて、より効果的に打つことを考えるようになった。

インフルエンザワクチンの効力は他のワクチンに比べて有効期限が大変短いので、流行時期にうまく合わせて打つ必要があるようだ。

ワクチンの効果は打って2週間位たつと現れ始め、1カ月後にピークに達する。その力は3カ月後まで保たれるが、その後次第に低下して5カ月後には3分の2ほどに下がってしまうという。

最近10年の統計では、インフルエンザは12月後半からぼつぼつ現れ始め、児童の3学期が始まる1月後半から急増して2月にピークを迎え、3月には下り坂となり、4月には落ち着くというのが例年のパターンだそうだ。

今年の流行は?(こちら)・・・国立感染症研究所の発表では患者数はこの時期としては過去10年の中で、昨年に次いで多く、例年より早い立ち上がりだという。地元のローカルニュースでも地元の小学校で静岡県でこの冬初めての学級閉鎖が出たというニュースを流していた。

今年は11月下旬に打つのがベストチョイスと考えていたのだが、少し遅れて定期検診のある12月3日となった。結果的にはこれでこの冬はまずまずインフルエンザに関しては安心していられるというものだ。

2008年12月3日水曜日

定期検診

治験薬を服用し始めて今日で42日目になる。今日は2週に一度の定期検診日だった。
治験の予定に従って採血を行った。
結果は
 白血球 3620、好中球 1,499(41.4%)

白血球、好中球とも許容範囲の下限より低かったが、過去3回と比べると若干良い結果だった。
白血球が低いこと自体は自覚症状がなく、自分では判断が付かない。免疫力が低下しているので、感染等に対する注意は十分に必要だ。当分は自宅でおとなしくしているしかないようだ。

白血球以外の項目は肝臓の数値はじめすべて許容範囲内であった。
この結果から治験薬の服用は今までどおり継続する。

この薬の副作用は毎回書く通りで、今日現在でも何も現れない。効き目があって、副作用がないのなら画期的な抗がん剤だ。ただ、治験段階なので服用する適正量も定まっていない。服用する量が少ないので副作用が出ないという可能性も否定できない。

従って気になるのがその効果だ。先日行った1回目のCTでは前回と比べて変化なしだったが、次回のCTが気になる。そのCT撮影は年が明けて1月5日に予定が入っている。

この薬の効果が認められて、永く継続できれば良いと思うのだが・・・。